中島健人、『彼女はキレイだった』で新境地へ “毒舌×王子=イラキュン”の方程式
Sexy Zone・中島健人が小芝風花とW主演を務めるドラマ『彼女はキレイだった』(カンテレ・フジテレビ系)が、7月6日からスタートした。第1話を観て率直に感じたのは、「中島健人にちゃんとムカつけた」である。というのも、原作である韓国版のドラマは日本でも大きな人気を獲得しており、日本版の放送前に「(パク・ソジュン演じる)チ・ソンジュンが嫌な奴だから、ケンティーが演じている想像がつかない」という声をSNSでよく目にしたためだ。しかし、「たぶん僕史上一番のドSな役で、“最恐毒舌”ということで、まずは嫌われないように頑張ろうと思います(笑)」(参考:Sexy Zone 中島健人と小芝風花がW主演 韓ドラ原作『彼女はキレイだった』7月スタート)と自ら上げたハードルを、中島は見事に越えたのではないだろうか。
中島の魅力の一つであるキラキラ王子様キャラは、今や多くの人が知っているはずだ。バラエティ番組では明るく爽やかなトークを展開し、もはや定番となっている「セクシー◯◯!」や「(握手会で靴が脱げてしまったファンへ)気をつけて、シンデレラ!」などの神対応の再現も惜しみなく披露。しかも、「スマートで、女性ファーストで完璧なイメージだったんですけれど、(実は)イジっていい人なんだって(笑)」(『彼女はキレイだった』公式サイトより)と小芝が語るように、時にはいじられ役にも周り、場をうまく盛り上げている。そんな普段の中島とは打って変わって、同作で演じる長谷部宗介はかなりキツイ性格。仕事ができる敏腕編集者だが、周りの編集者からは大きな反感を買ってしまっているほどで、フィクションとはわかっていても小芝演じる愛がキレないのが信じられないくらいだ。
第1話でもそう思わざるを得ない場面が多々あった。配属1日目で右も左もわからず怒られてしまった愛にいきなり「なんなんだ、君は?」と言い放ったり、必死に謝る愛に「プロ意識のない人間は必要ない」ときつく言ったり、愛の名前を呼ばずに「総務部」と呼びつけたり。その際の中島の表情も非常に冷たく、目からは愛に対する苛立ちがビシビシ伝わってくる。いつものキラキラスマイルを一切封印して、見事にムカつく上司を表現している。
それでも、エレベーターに閉じ込められたシーンは中島ならではの胸キュンポイントがあった。壁ドンに、落ち着いた穏やかな話し方と笑顔、イヤホンを外す仕草など、声のトーンはいつもよりもだいぶ低めだが王子要素が盛り込まれていたのである。SNS上でも「優しい」「胸キュン!」「心臓バクバク」という反応が溢れていた。冷静に考えればあの状況でああいった行動をする人はいないはずだが、それをも難なくやってのけるのが中島健人という男なのだ。