笠松将主演映画『リング・ワンダリング』2022年2月公開決定 共演に阿部純子

笠松将主演『リング・ワンダリング』公開へ

 笠松将と阿部純子が共演する映画『リング・ワンダリング』が、2022年2月に公開されることが決定した。

 本作は、『アルビノの木』で北京国際映画祭など世界各国の映画祭でノミネート上映され、グランプリ含む20の賞を受賞した金子雅和監督のオリジナル新作長編。物語の舞台は東京の下町。漫画家を目指す青年・草介が、不思議な娘・ミドリを図らずも怪我させたことから、彼女の家族が営む写真館まで送り届けることになり、その家族との出会いを通じて、東京という土地に眠る過去の記憶を知ることとなる。

 主人公・草介を笠松、ヒロイン・ミドリと草介が描く漫画のヒロイン・梢を阿部が演じる。

 笠松は本作について、「金子監督とは、沢山の意見交換を行いました。監督の全身全霊の愛を感じる事ができる、暖かい作品になっています 」とコメント。ミドリ役の阿部は、「映画の登場人物として、 自然の中でそこに“ある”ことができて、本当に幸せでした」と、金子監督の作品世界を絶賛。金子監督は、「主人公を演じる笠松将さんの野生的な佇まいと眼差し、ヒロインの阿部純子さんが持つ神秘性。2人の魅力が、一夜の夢のような物語を成立させてくれました」と、2人の演技を称賛した。

コメント

笠松将

金子監督とは、沢山の意見交換を行いました。監督の全身全霊の愛を感じる事ができる、暖かい作品になっています。
草介という役については、先の事は一切考えず、目の前のことだけに熱中する事を大切にしました。
不思議な世界のお話です。ただ、もしかしたら僕たちもこの主人公のような体験を知らず知らずの内にしているのかもしれない。
この作品に出会い、僕には知らない事があまりにも多いという事に気付かされました。大切なものをもっと大切に生きていきたいと思います。
とても繊細で、優しい、ヒューマンドラマです。思い悩むこの時代の全ての人が、優しくなれる作品です。

阿部純子

金子監督の作る映画の美しさは、まるで墨絵のような深みがあります。
日本でしか見られない壮大な自然が、ひとりの登場人物として雄弁に語り出し、いつの間にか物語を凌駕しているのです。
初めてロケ現場に足を踏み入れた時、 一切の妥協を許さない監督の作品に対する姿勢に圧倒されたことを覚えています。
私は、ただ、その映画の登場人物として、 自然の中でそこに”ある”ことができて、本当に幸せでした。
『リング・ワンダリング』とは、『人が方向感覚を失い、無意識のうちに円を描くように同一地点を彷徨い歩くこと』を指す、とのこと。
この映画で、ぜひそんな感覚を疑似体験してみてください。

金子雅和監督

自然と人間の関係を描いた初長編監督作『アルビノの木』の公開が終わったあと、オリンピックに向け再開発が進む東京に対し言葉にならない不安を抱いていた私は、ある日突然、東京の地面の下から発掘された遺物をきっかけに、この土地が持っている過去の記憶が蘇る物語を発想しました。
本作のタイトルは、漫画を描くことに没頭する若き主人公が体験した、現実と幻想の間を行き来する「命の旅」を表わしています。
主人公を演じる笠松将さんの野生的な佇まいと眼差し、ヒロインの阿部純子さんが持つ神秘性。この二人以外はなかった、と確信する彼らの魅力が、一夜の儚い夢のような物語を実現させてくれました。ぜひ劇場でご体験下さい。

■公開情報
『リング・ワンダリング』
2022年2月、渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国公開
出演:笠松将、阿部純子
監督:金子雅和
脚本:金子雅和、吉村元希
劇中漫画:森泉岳土
配給:ムービー・アクト・プロジェクト 
(c)2021 リング・ワンダリング製作委員会

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