松本利夫、サックスにダンスに観客を魅了 念願の舞台『MATSUぼっち07』開幕

 EXILE 松本利夫が、“ひとりぼっち”で繰り広げる舞台「松本利夫ワンマンSHOW『MATSUぼっち07』ーMEDAL RUSH」の公開ゲネプロが、6月1日に品川プリンスホテル クラブeXで行われた。

 本舞台は、2010年11月の「『MATSUぼっち』―ラフォーレ前までみんな一緒だったのに…―」からスタートし、今回が第7回目となる。去年も公演を予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け延期に。1年を経て、やっと実現した念願の舞台である。今年は東京のほかにも、大阪・松下IMPホール、高松・レグザムホールでの公演も予定されている。

 2020年から2021年にかけて、井筒和幸監督の映画『無頼』に主演、韓国発ミュージカル 『INTERVIEW~お願い、誰か僕を助けて~』のTeam REDバージョンに出演したりと、新たな姿を見せて続けている松本利夫。その中でも本舞台は、彼にとってライフワークとも言えるだろう。

 今年も、原案は松本利夫、演出は『MATSUぼっち』シリーズを「04」から支えてきた徳尾浩司が務めている。

 今回のストーリーを紹介しよう。

 2021年、東京でスポーツの祭典が盛大に行われている頃、とある地下世界では、AIたちがひそかに地球転覆を狙ったプログラムを実行させようとしていた。そのことに気づいた松本利夫は、危険を試みずに巨大な地下要塞に潜入し、プログラムを止めるために必要なメダルを集めるのだが……。

 というものである。

 いざ、会場に一歩足を踏み入れると、舞台上のスクリーンには大きなQRコードが映し出されている。このコードで観客からの質問を受け付けるシステムになっているという。毎回、アットホームで観客と距離の近い『MATSUぼっち』らしい試みに思える。

 舞台が始まると、そこは地下鉄が通るトンネルの中。松本は、地下鉄の工事をしているのだが、作業中、ハンマーが刺さって抜けなくなってしまう。松本は電車が来る前に、そのハンマーを抜こうと必死なのだが、電車は彼のもとに迫っていて……。

 次に松本が目を覚ますと、そこは地下帝国。彼は、地下帝国で地球人と地底人との戦いが行われると知り、その祭典に参加することになるのだった。

 ここで松本や、「ぼっち軍団」と呼ばれる出演者たちによるオープニングが。松本は、『MATSUぼっち』でずっと続けているサックスを披露。EXILEの『Rising Sun』を演奏した。

 その後は、地底人対地球人の対決が続く。とはいえ、それは縄跳びをしながらクイズに答えたり、空から降ってくるお金を箸やトングや網で掴んだりと、平和で楽しいゲームであった。松本や、「ぼっち軍団」と呼ばれる出演者たちは、そこでは素の部分もさらけ出しながら、和気あいあいと対決に挑む。そして松本の率いる地球人チームがメダルを獲得すれば、最終的に松本は地球に帰ることができるというものだった。

 途中、「ぼっち軍団」とともに松本がダンスを披露するシーンもあり、そこでの松本は、それまでの親しみやすい顔ではなく、ダンサーとしても魅惑的な顔を見せていた。

 踊り終わった松本は客席に向かって「久々にダンスすると楽しいですね。2年ぶり、お久しぶりでございます。ダンスどうしてた? ただね、2年半のブランクがあるわけですよ。自分の思い通りに体がなかなか動かない。そして体を作るのも大変。まだ僕のダンス見たいですか? 『MATSUぼっち08』があったらダンスのコーナーほしいですか?」と問いかける。その流れでQRコードによって集められた質問コーナーに。

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