『ドラゴン桜』志田彩良の繊細な佇まいが光る 安田顕ら日曜劇場常連俳優も続々登場
読解力とは相手の言いたいことを理解すること。たいていの場合、作者の言いたいことは一つで、それを言い換えや比較、因果関係を駆使して構造化している。出題者の意図を把握することは問いに答える前提条件だ。つまるところ読解力は東大合格に不可欠な力と言える。
『ドラゴン桜』(TBS系)第6話では、TBS日曜劇場常連の俳優陣が顔をそろえた。桜木(阿部寛)が行った3日間の勉強合宿には、新たに専科の一員となった健太(細田佳央太)に加えて、藤井(鈴鹿央士)と麻里(志田彩良)の姿も。藤井は専科との対決に敗れたペナルティ、麻里は健太の付き添いで参加していた。
読解力を身に付けるために桜木が呼んだ特別講師は太宰府治(安田顕)。「気が重い。荷が重い。帰りたい」と心の声がダダ漏れする大宰府は「できない生徒を見ると熱が入るが、冷めるのも早い」という個性的すぎる国語教師。生徒の心配をよそに「国語は科学、創作とは建築学」と持論を語る。『下町ロケット』シリーズ(TBS系)や『小さな巨人』(TBS系)でおなじみの安田が、文豪に寄せた独自のキャラ作りでインパクトを放った。
脳のエネルギー効率を考えた食事や試験本番を意識した生活リズムなど勉強以外のノウハウも伝授し、順調に進んでいた合宿に暗雲が立ち込める。麻里の進学に反対する父の繁(迫田孝也)が乗り込んで来たのだ。迫田も日曜劇場でおなじみの顔だ。前期クールの『天国と地獄〜サイコな2人〜』(TBS系)で高橋一生演じる日高陽斗の双子の兄・東朔也を演じたほか、2019年の『集団左遷!!』(TBS系)にも出演した。安田や迫田のほか、駿河太郎(『半沢直樹』(TBS系)、『ルーズヴェルト・ゲーム』(TBS系)、『小さな巨人』)や市川右團次(『陸王』(TBS系))も出演している。
成績優秀な麻里が進学を希望しない理由は父親にあった。前話ラストでDVと思われる描写もあったが、繁は「女に学歴は必要ない」という考えの持ち主。強権的な父親に生徒たちは反発し、藤井も「東大行くのに親の許可なんかいらねえだろ」と毒づく。麻里がいなくなった教室で、桜木は生徒たちに『走れメロス』の要約をさせる。