『コタローは1人暮らし』間宮祥太朗がキーマンに 川原瑛都×横山裕が身につける強さ

「ひとりにはしないよ ひとりじゃなく一緒に強くなろう」

 関ジャニ∞が歌う優しい主題歌『ひとりにしないよ』のワンフレーズ。『コタローは1人暮らし』(テレビ朝日系)第5話には「ひとりじゃなく一緒に」というキーワードが登場した。

 『アパートの清水』に越してきた探偵・青田(間宮祥太朗)は、本作の栞となるキャラクターだった。コタロー(川原瑛都)の過去と現状の一部を明かし、『アパートの清水』の住民たちにいま一度、コタローの“あるべき幸せ”や覚悟を問いかけた。

 「所詮は同じアパートの住民」「一生面倒を見ることができるのか」ーー青田が突きつける、ぐうの音も出ない正論。明らかになった、コタローが「強くなりたい」本当の理由。すべてを受け止めた狩野(横山裕)が出した答えは、コタローと「一緒に強くなること」だった。それは、父親に愛されるためでも、父親を悪者にしないための強さでもない。いつかコタローが本当のことを知ったときに、現実を乗り越えるための身体と心の強さだ。

 コタローという「ライバル」がいたおかげで、狩野は川沿いから「アパートの清水」まで走りきる強さを手に入れた。たとえささやかであっても、人は生きているだけで、知らないうちに誰かの「おかげ」になっている。強く“なくてはならない”自分ではなく、“いるだけでいい”自分の大切さに、いつかコタローは気付くだろうか。そして「アパートの清水」の住民たちが、「弱き者」だからコタローを守るのではなく、大切だから守りたいのだということも。

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