『おちょやん』が描き続ける喜劇への信念 作品のカラーが強く刻まれた戦争描写に

『おちょやん』が描き続ける喜劇への信念 作品のカラーが強く刻まれた戦争描写に

 そんな幸せも束の間。寛治が千代と一平に告げるのが昨日、大阪への大空襲により道頓堀が被害にあったという知らせだ。千代の脳裏をよぎるのは「わてはどこも行けへん」と、道頓堀が自分の居場所だと頑なに疎開を拒んでいたシズ(篠原涼子)の姿だった。

 第18週「うちの原点だす」では、大空襲に見舞われ焼け野原となった大阪の街に千代らが戻る。そこで待ち受けていたのは受け止めたくない悲惨な現実だった。予告では千代が幼少期に通っていた南河内の竹藪、「私には、神聖な義務がほかにもあります」「私自身に対する義務ですよ」という百合子(井川遥)との思い出が詰まったセリフも登場する。喜劇とは何か。第18週は戦争パートだからこその、『おちょやん』のカラー、メッセージが強く表れた週になりそうだ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
NHK連続テレビ小説『おちょやん』
総合:午前8:00~8:15、(再放送)12:45~13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30~7:45
※土曜は1週間を振り返り
出演:杉咲花、成田凌、篠原涼子、トータス松本、井川遥ほか
語り:桂吉弥
脚本:八津弘幸
制作統括:櫻井壮一、熊野律時
音楽:サキタハヂメ
演出:椰川善郎、盆子原誠ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/ochoyan/

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