濱田龍臣、鈴木仁ら注目俳優が目白押し! 『ブレイブ -群青戦記-』を盛り上げる若手たち

 新田真剣佑を筆頭に、隅から隅まで適所に魅力的な若手俳優が配されている『ブレイブ -群青戦記-』。本作は“高校生アスリートVS戦国武将”という奇想天外なストーリーが展開する作品だ。それぞれの部活動において、超高校級の才能を発揮する生徒たちに注目である。弓道部、剣道部、科学部、ボクシング部、空手部、フェンシング部、アメフト部、野球部ーー各部活に所属するキャラクターから、あなたの“推し”が見つかるかもしれない。

 映画のクライマックスで、頭脳とパワーの見事な組み合わせを開花させているのが、吉元萬次郎&黒川敏晃コンビだ。これを演じる濱田龍臣と鈴木仁といえば、昨年は舞台『オレステスとピュラデス』にて、ともにタイトルロールを務めていたことが記憶に新しい。

吉元萬次郎(科学部)/濱田龍臣

 吉本は“国際科学オリンピック”の金メダリストであり、スポーツ強豪校に通う面々のなかでも珍しく、“頭脳”を武器に戦う存在だ。しかしどんなスポーツであれ、パワーやテクニックだけでなく、知恵や冷静さも重要視されるというのは誰もが知るところ。つまりは“知性”だ。彼は戦国武将に立ち向かう高校生チームにおいて、その役割の核を担っている。そんな重要人物を演じているのが濱田龍臣、現在20才。彼がかつてスター子役だったことは多くの方がご存知だろう。しかしいよいよ、子役の影も薄くなってきた。背はぐんと伸び、彼が演じるキャラクターたちの表情には幼さを感じなくなりつつある。その事実を筆者が身をもって知らされたのが、『オレステスとピュラデス』でのピュラデス役だ。これは“ナマモノ”である演劇作品であり、ギリシャ悲劇。一度幕が開けば、逃げ場はない。オレステス役の鈴木とともに、その先頭に立った。思えば濱田は、同世代の俳優のなかでも圧倒的にキャリアが豊富なのだ。まだ年齢的に高校生役を演じることは多いだろうが、いち演技者としての“幼さ”を表現することだろう。

黒川敏晃(ボクシング部)/鈴木仁

 ボクシング部所属で、ライト級・インターハイ優勝者であるのが、本作でもひときわ目を引く黒川だ。彼の強みは、なんといってもそのパワー。しかもボクシンググローブにはチェーンを巻きつけている。彼が繰り出すパンチは、もはや鋼鉄のハンマーだ。有象無象の野武士たちは彼の前に、甲冑ごと打ち砕かれて倒れることとなる。囚われの身となった恋人を救うために奮起する姿は多くの観客の声援を集めていることだろう。そんな黒川を演じる鈴木仁。彼はモデル業からキャリアをスタートさせた存在であり、まだ俳優としてのキャリアは短い。さまざまな面において、吉元役の濱田とは対照的だ。とはいえ、『ジオラマボーイ・パノラマガール』(2020年)で映画初主演を務め、先に触れた『オレステスとピュラデス』で舞台でも初主演。昨年は彼にとって大きな1年となったことだろう。まだ俳優業に乗り出して数年だが、前出の2作は早くも彼の名刺代わりの作品となったことと思う。実際、舞台の中心に立つ彼を前にして、吐き出すセリフにしろ身のこなしにしろ、高いポテンシャルを感じた観客は多いはず。今作は演技者としての彼の、さらなる大きな一発のパンチとなったことだろう。

 吉元萬次郎&黒川敏晃とは別に、もう1組“コンビ”として大きな注目を浴びた組み合わせがある。成瀬勇太&相良煉だ。彼らは四面楚歌に陥っても、互いに背を預け合って獅子奮迅の活躍を見せている。演じる飯島寛騎と福山翔大は、今作にてさらに注目度が上がったことだろう。