香取慎吾演じる万丞の怒声が響く 己の正義を振りかざす“アノニマス”との最終決戦へ

『アノニマス』が、繰り返し問う「正義」

 確かに小さな善意が集まり、大きなうねりとなって悪を倒す姿は美しい。だが、あまりに美しすぎるのだ。次々と提供される情報のタイミングができすぎていることに強烈な違和感を覚える万丞。そもそも個人的な逆恨みであるならば、なぜ生配信などわざわざ注目を集める必要があるのか。その答えは、犯人の目的が拉致・監禁の先にあったからだった。事件の真相は、香による総一郎への復讐。香は、総一郎ではなく慶太の恋人だったのだ。すべては日本中の注目を集めたところで、総一郎に性的暴行を受けた過去を、そして香を守ろうとした慶太がネットの心ない声によって追い詰められて命を落としたことを伝えるためだった。

 世間の善意も、そして指対の正義感も、すべてが香の思惑通りに動かされてしまう結果となった今回の事件。そんな中で、万丞と相棒の碓氷(関水渚)だけが自分の足でその真実にたどり着くことができた。この事件は、現実社会でネットの情報に翻弄される私たちへの警告ともいえる。善意が集結して大きな力になっていると思っているときこそ、その勢いに流されるだけではなく冷静に自分の目で真実を見るようにしなければならない。その拡散ひとつで誰かの命を奪うことにもなりかねないのだから。そして、つい乗っかりたくなるおいしい情報、自分が求めていたうまい話、うっとりとするような美談の中に、誰かの悪意が潜んでいるということを。

 そのまま事件は解決したかと思いきや、香から衝撃の事実が明かされる。それは、香がこの事件を企てたのは、アノニマスによる問いかけがあったからだった。「あなたは悪を許していいのか」と。アノニマスの正義とは、誰かが収めた刀を、再び抜かせることなのか。万丞はたまらず「お前のやり方は間違っている」と、あのメールアドレスに送信する。するとアノニマスから「いいでしょう、私の正義を見せます」との返信が……。次週より、いよいよ最終章に突入する。アノニマスの正体は、本当に警察内部の人間なのだろうか。そして、万丞の元相棒・倉木(シム・ウンギョン)とアノニマスの関係とは!? 明かされるその真実を、しっかりと自分の目で確かめたい。

■放送情報
『アノニマス ~警視庁“指殺人”対策室~』
テレビ東京系にて、毎週月曜22:00〜放送
動画配信サービス「Paravi」「ひかりTV」にて配信
出演:香取慎吾、関水渚、MEGUMI、清水尋也、山本耕史 シム・ウンギョン(特別出演)、勝村政信ほか
監督:及川拓郎、湯浅弘章、大内隆弘
脚本:小峯裕之、玉田真也、入江信吾
音楽:山下宏明、丸橋光太郎
主題歌:香取慎吾「Anonymous (feat.WONK)」(WARNER MUSIC JAPAN)
オープニングテーマ:アイナ・ジ・エンド「誰誰誰」(avex trax)
チーフプロデューサー:阿部真士(テレビ東京)
プロデューサー:濱谷晃一(テレビ東京)、北川俊樹(テレビ東京)、合田知弘(テレビ東京)、稲垣護、佐藤満、高橋潤
制作:テレビ東京/ギークピクチュアズ
制作協力:ギークサイト
製作著作:「アノニマス」製作委員会
(c)「アノニマス」製作委員会
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/anonymous/
公式Twitter:@txdrm_anonymous
公式Instagram:txdrm_anonymous
公式アメーバブログ:https://ameblo.jp/anonymousblog/

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