松本潤主演『どうする家康』は“大河ドラマ改革”の集大成に? 3つのトピックから全貌を予想
さらに、2022年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で主演を務める小栗旬と、翌年の『どうする家康』の松本潤へのリレーに関して、『花より男子』(TBS系)繋がりとなっているのが非常に意味的だという。
「華やかなキャスティングですよね。先ほどの大河ドラマの改革で言うと、スター俳優の起用で女性ファンの獲得も意識的に行っています。そういう意味では、小栗さんの『鎌倉殿の13人』がどういった作品になっていくのかが、松本さんの『どうする家康』への期待へ直結していくでしょう。ジャニーズ俳優の大河は、2014年の『軍師官兵衛』の岡田准一さん以来です。しかし主演に限らずに言えば、『いだてん』には生田斗真さんが、『麒麟がくる』には風間俊介さんが出演しており、“ジャニーズだから”といった印象はあまり受けません。むしろ嵐の活動休止期間だからこそできる大きい仕事という側面の方が強いですね」
最後に、成馬氏は『どうする家康』について、大河ドラマ改革の集大成的な作品になるのではないかと締めくくる。
「トピックとしては『戦国大河』『松本潤さんの主演』『古沢良太』と3つありますが、それぞれのトピックは、これまで大河ドラマが行ってきた改革に呼応しています。この作品1本にここまでのトピックが詰め込まれているということは、『どうする家康』がこれまでの大河ドラマ改革の集大成的な作品になるのではないかと感じています。クオリティが上がると同時に、敷居の高さも上がってしまう大河ドラマのジレンマが、この作品でどう決着するか、今から楽しみです」
放送はまだまだ先となる『どうする家康』だが、今月新たにスタートを切る『青天を衝け』、そして昨年の異例のキャスト発表が話題となった『鎌倉殿の13人』とともに、見逃せない大河ドラマになりそうだ。
■放送情報
『どうする家康』
NHK総合にて、2023年放送
主演:松本潤
脚本:古沢良太
制作統括:磯智明