『ワンダヴィジョン』ついに配信! MCU最強キュートカップルの活躍を振り返る

『シビル・ウォー』では別陣営に参加するも仲を深める

 『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)では、ヒーローたちの活動を国連が管理する「ソコヴィア協定」を巡って、アベンジャーズは分裂してしまう。任務中にその強すぎる力を制御できず、多くの一般人の被害を出してしまったワンダは、この事態を招いたのは自分だと落ち込む。そんな彼女にヴィジョンはやさしく接し、2人は距離を縮めていった。

『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』(c)Marvel 2016

 ヴィジョンはトニーから頼まれてワンダを監視・軟禁していたわけだが、彼自身も彼女の身を案じ、それが一番いいと判断したのだろう。しかしホークアイが迎えに来たことで自分が置かれている状況を理解したワンダは、ヴィジョンの制止を振り切って協定反対派のキャプテン・アメリカ陣営に加わった。ワンダは自分の意思で戦うことを決意したのだ。

 ヴィジョンが「ソコヴィア協定」賛成派のアイアンマン陣営に加わった理由は明白だ。これまでアベンジャーズの戦いに巻き込まれ、一般市民や街が被った甚大な被害を考えれば、国連の管理下で承認を受けたうえで活動したほうがいい。賢明で冷静な彼らしい判断だ。しかし空港での大乱闘でヴィジョンは攻撃を受けたワンダの介抱に気を取られ、同じアイアンマン陣営のウォーマシンに誤ってエネルギー砲を当ててしまった。これは彼自身がワンダへの想いを自覚する出来事でもあっただろう。

ワンダとヴィジョンの共通点とは

 ワンダとヴィジョンには、ともにマインド・ストーンによって力を与えられたという共通点がある。その力は強大すぎて制御が難しい。ワンダはそのせいでアベンジャーズの内乱の発端となる事故を起こしてしまう。彼女は自分の持つ力に怯え悩んでいた。ヴィジョンもやはり自分の額に埋め込まれたストーンの正体がわからず、すべてを熟知しようと努力しているとワンダに打ち明けている。

 マインド・ストーンというつながりを持つ2人は、同じ課題を抱えていたのだ。力に支配されてしまうか、自分が力を支配するか。これはどんなに強いヒーローにとっても大問題だ。2人はその答えを一緒に見つけようとしていたのかもしれない。

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