『ズーム/見えない参加者』監督、Jホラーからの影響明かす Zoom日本法人代表もコメント
1月15日より公開される『ズーム/見えない参加者』の監督を務めたロブ・サヴェッジのインタビューが公開された。
本作は、全編Zoomで制作された史上初のZoomホラー。新型コロナウイルスによってロックダウン中のイギリスを舞台に、Zoomを介して死者と交信を行う「Zoom交霊会」を始めた6人の男女に、次々と不可解な現象が起こる。恐怖から逃げようにも、ロックダウン下で外に出られない。安全なはずのステイホームも悪霊の前では機能しない。彼らは暗闇に潜む何かから逃れることができるのか。
若干17歳での初監督作『Strings(原題)』で、英国インディペンデント映画賞レイダンス賞を史上最年少で受賞したサヴェッジ監督。本作は企画から公開までを、わずか12週間で完成させたという。誕生のきっかけは、監督自身が友人同士で実際に行ったオンライン飲み会で、監督が仕掛けた“いたずら”。その様子を自身のTwitterに投稿したところ、ネット上で拡散され、米最大のホラー映画配信サービスShudderで映画化が決定した。
サヴェッジ監督は、幼い頃に両親からテレビなどを観ることを禁止されており、そのことが裏目に出て、より一層テレビや映画などに興味が湧くようになったと振り返る。自身のベッドの下にポータブルテレビを隠し、日曜日にはトランクセールで18禁のビデオや気になった作品を見つけては、自宅の地下室に購入してきたビデオをコレクションしていたそうだ。両親が家を留守にした時を娯楽時間とし、特にホラー映画に夢中になったサヴェッジ監督は「血しぶきと恐怖を楽しんでいました!」と根っからのホラーファンの一面をのぞかせる。世界中にファンを持つ日本のホラーにも影響を受けたと言い、「日本のホラーは技術が優れている。『リング』からはもちろん影響を受けたが他にも『オーディション』『鉄男』『HOUSE ハウス』『仄暗い水の底から』『呪怨』『回路』など多くの作品からも恩恵を受けている」と具体的な作品名も明かしている。
また、本作を鑑賞したZoom日本法人代表の佐賀文宣社長からコメントが到着。「Zoomで映画の制作が行われるとは想像もしていませんでした。映画はかなりの恐怖体験でしたので社員には『Zoom交霊会』はやらないように、と伝えます。実際のZoomは安全ですので安心してお使いください」と注意を呼びかけている。
■公開情報
『ズーム/見えない参加者』
1月15日(金)、新宿ピカデリー、グランドシネマサンシャイン、シネクイントほか全国公開
監督・脚本:ロブ・サヴェッジ
出演:ヘイリー・ビショップ、ジェマ・ムーア、エマ・ルイーズ・ウェッブ、ラディーナ・ドランドヴァ、キャロライン・ウォード、エドワード・リナード
配給:ツイン
2020年/イギリス/英語/68分/カラー/ビスタ/2chステレオ/原題:Host/日本字幕:大城哲郎/G
(c)Shadowhouse Films and Boo-Urns 2020
公式サイト:zoom-mienaisankasha.com