『鬼滅の刃』ブームを牽引した“柱”たちが集結! 「柱合会議・蝶屋敷編」の注目ポイント

 公開から約2カ月という史上最速記録で興収300億円超えを達成した『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。10月には映画の公開を記念し、フジテレビ土曜プレミアムにて2週連続でTVアニメ第1期の特別編集版「兄妹の絆」と「那田蜘蛛山編」が放送された。

 その第3弾となる「柱合会議・蝶屋敷編」が12月20日にフジテレビ系でオンエアとなる。この柱合会議・蝶屋敷編はちょうど「那田蜘蛛山編」と現在公開中の劇場版の間に位置する第22話から第26話で構成された『鬼滅の刃』「竈門炭治郎 立志編」(TVアニメ第1期)の完結編だ。

 那田蜘蛛山編で十二鬼月・累を中心とした鬼の一家と戦い瀕死状態になった主人公・炭治郎や、同期の剣士・善逸と伊之助たち。彼らは、鬼殺隊の頂点に君臨する柱の冨岡義勇と胡蝶しのぶに救われる。だが、炭治郎が連れているのは鬼になった妹・禰豆子。元は人間とはいえ、いつ人を襲うか分からない。そんな禰豆子を人間に戻すために鬼殺隊に入隊し、彼女と共に鬼狩りにあたっていた炭治郎の存在はこれまで富岡と育手の鱗滝左近次の“ある計らい”によって容認されていたが、ついに第21話で拘束され鬼殺隊の本部に連れていかれる。そこに待っていたのが、富岡・胡蝶を含む9人の柱だった。

 圧倒的な力を持ち、鬼殺隊を目指したきっかけや性格もまるで違う個性的な彼らこそが『鬼滅の刃』ブームを巻き起こしたと言っても過言ではない。柱の一人・煉獄杏寿郎がフューチャーされた『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』以降、原作では柱一人ひとりの背景が明らかとなっていくが、初見の方にネタバレしない程度で彼らの魅力を紹介したい。

冨岡義勇

 まずは水柱の冨岡義勇。禰豆子が鬼になり、混乱していた炭治郎が最初に出会った人間で、彼がいなければ鬼滅の物語は始まらなかった。表情がなく冷静、初登場時は容赦無く禰豆子を殺そうとする冷酷な人間に見えるが、鬼になっても炭治郎を守ろうとする禰豆子の姿に心動かされる。厳しさの中に優しさがあり、有名な「生殺与奪の権を他人に握らせるな」という台詞は炭治郎を鼓舞するためにはいた言葉。炭治郎を鱗滝の元に送ったのも彼だ。

 けれど協調性がないことから、なぜか嫌われ者扱いされることも。第21話では胡蝶から嫌味を言われ、ボソッと「俺は嫌われていない」とボヤく場面もあったが、実は寂しがりやなのでは?と思わせる可愛らしい一面も魅力のひとつだ。声優を務めているのは人気声優の櫻井孝宏。大ヒット作『おそ松さん』の松野おそ松役や、遡れば『金色のガッシュ!!』の高嶺清麿まで、そのイケボで女性を魅了してきた櫻井の説得力ある演技に注目してほしい。特に炭治郎が柱合会議でかられる裁判では、義勇さんの心意気も明らかとなる。

胡蝶しのぶ

 そんな冨岡と絶妙なコンビネーションを見せる胡蝶しのぶは蟲柱で、善逸いわく「顔で喰っていける」ほど美しい容姿と強さを兼ね備えた女性だ。柱の中で唯一鬼の首を斬れない剣士だが、移動速度が早く鬼を殺せる薬を調合できたり、瀕死状態の人間をのちに炭治郎たちも送られる「蝶屋敷」で治療したりと医術にも長けている。

 また、蝶の形をした髪飾りや羽のような羽織、声優・早見沙織の柔らかい喋り口調から穏やかな人間に見えるが、鬼への怒りは人一倍強い。なぜ鬼に強い嫌悪感を持っているのかは、蝶屋敷編で分かるはずだ。ここで繰り広げられる炭治郎との会話はのちの展開にも活きてくるので、ぜひしっかりと耳を澄ませてほしい。

煉獄杏寿郎

 炎柱・煉獄杏寿郎の魅力は、どちらかといえば『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で初めて引き立つ。というのも、柱合会議編での彼は他の柱もそうだが、話の通じない変わった人間に思えなくはない。広角は常に上がっているが、真っ直ぐと前を向いてちょっと耳の痛い正論を語る。何より柱合会議だとその感情が見えないのだ。だからこそ劇場版で彼の思いや生き様がまざまざと浮かび上がり、その意志の強さに心惹かれ、感動した人が多かったのだろう。蝶屋敷編では彼が無限列車に向かう出発の場面もある。めでたく“300億の男”になった煉獄さんの背中をみんなで見届けよう。

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