『危険なビーナス』矢神家の執事・君津の正体とは? 日曜劇場初出演、結木滉星に迫る

 東野圭吾による同名小説を映像化したTBS日曜劇場『危険なビーナス』は、とある失踪事件をきっかけに、妻夫木聡演じる主人公・手島伯朗が巨額の遺産をめぐる謎に挑むラブサスペンス。

 「弟の妻」と名乗る謎の美女・矢神楓(吉高由里子)、失踪したと聞かされている弟・明人(染谷将太)、30億もの遺産が絡んだ矢神家の人々に代わる代わる黒幕説が浮上してきている中、執事・君津光の動向が怪しい。

 今回、リアルサウンド映画部では、君津役の結木滉星にインタビュー。第4話のエンディングでは、寝たきりの状態である矢神家当主・康治(栗原英雄)の異母妹・支倉祥子(安蘭けい)の首元にキスをした執事の君津。君津の本性とは一体何なのか? 日曜劇場初出演となる注目の若手俳優・結木に迫っていく。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

結木滉星だけが知る、執事・君津の人柄と秘密

ーー君津光は原作にはいないオリジナルキャラクターですが、どんな気持ちで臨んでいますか?

結木滉星(以下、結木):もちろんプレッシャーはあるんですけど、東野圭吾さんの原作は本当にたくさん好きな方がいると思うので、絶対に期待を裏切らないようにしたいという思いが強いです。ドラマならではというか、映像にして良かったなと思っていただけるように、撮影に臨んでいます。

ーー今のところ祥子と繋がりがある以外、正体不明の君津です。どんな人物なのでしょう?

結木:君津は基本的に感情を内に秘めている感じなので、すごくミステリアスで謎が多くて、表情に出さない人というか。若いんですけど、好青年でもなくて、普通の人ではない、色々経験してきたのかなっていう背景などを想像しながら演じています。“あいつ何者なんだろう?”と観ている方にちょっとでも注目してもらえるよう、ポーカーフェイスでスマートになんでもこなしていく感じを意識しています。でも、これまでは感情的で気持ちが表に出るような役を演じることが多かったので、どこまで表情に出していいのかというのは演じていて難しいですね。

ーー怪しさを見え隠れさせる塩梅は難しそうですね。

結木:矢神家の人たちが会議をしているようなシーンでは、あまり焦点を合わせないようにしています。でも、聞いてないようで君津は全員の話を聞いているんですよね。君津がなぜ矢神家に雇われて、今後どういう風に関わっていくのかというのが回を重ねるごとに徐々にわかっていきます。オリジナルキャラクターということもあって、唯一先が読めない人物なので、僕自身もこれからの撮影をすごく楽しみにしています。

ーー東野圭吾さんの原作には面白いピースがたくさん詰まっています。結木さんが演じていて面白いと感じる部分はどこですか?

結木:原作よりドラマの方が、犯人探しメインのテイストで構成されている気がします。毎週新たに「この人が怪しいんじゃないか?」というのがどんどん出てくるので、そこは観ていて全く飽きないんじゃないかなと。毎話ごとに次の展開が気になるような終わり方に毎話ごとになっているので、1週間が待ちきれないようなドラマにできたらと思っています。実は君津の過去や、矢神家とどういった繋がりがあるのかは僕もまだ知らないんですよ。その先の展開はすごく気になっています。


ーー矢神家のメンバーには大御所の役者さんが揃っていることもあり、現場はかなりの緊張感がありそうですね。

結木:セットもそうですし、遺産相続の話なのでピリついてるシーンが多いんです。一歩引いて執事の立ち位置で皆さんの会話を聞いているのはすごく緊張感があります。この空間に居られるだけでとても勉強になるので、残りの撮影でもどんどんいろんなものを吸収していきたいです。

関連記事