松下洸平の沼に落ちるのも時間の問題? 『#リモラブ 』で最大限に引き出されたその魅力

 衝撃の結末とともに檸檬の正体が明かされた。『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系・以下『リモラブ』)の第2話では、美々(波瑠)が5カ月もメッセージのやり取りを続け、恋心を抱いていた檸檬を捜索するべく、尿酸値5.29の男性を集めた「特別健康面談」が開かれる。職権濫用し、あらゆる手で檸檬を特定しようとする美々の恋はもはや止めることができない。

 第1話で檸檬と勘違いされた八木原(高橋優斗)は檸檬であることを否定し、美々の恋に協力することに。特別健康面談では、トンカツこと朝鳴部長(及川光博)、ビーフジャーキーこと五文字(間宮祥太朗)、豚骨ラーメンこと岬(渡辺大)、海苔の佃煮こと深杉(今井隆文)の4名が集められ、美々の考えた質問に答えてもらうことで檸檬を炙り出す。

 面談の結果からは朝鳴部長が檸檬だということになる。美々ははじめ、その事実を受け入れられずに檸檬に別れを告げるが、その後、檸檬から届いた長い返信に心を動かされる。檸檬を忘れられないと朝鳴部長の元に走るやいなや「私が草モチです!」と絶叫する。

 だが、この結果は美々の勘違いだった。なんと真の檸檬は、青林(松下洸平)だったのだ。5カ月間の自粛中に、彼女である我孫子沙織(川栄李奈)の影響で檸檬嫌いを克服していた青林は、沙織から草モチ(美々)とのメッセージのやり取りをやめるよう迫られていた。優しい青林はそれに同意し、美々の切り出した別れを了承、最後のお別れのメッセージを送ったのだ。

 檸檬の最後のメッセージから伝わる真摯な姿、優しさ、暖かさが、青林の会社での実直な様子と重なり、彼が檸檬とわかっても合点がいく。さらに青林は今回、密かに美々に思いを寄せる五文字の恋をサポートするために美々を食事に誘ったり、沙織とは未だに手も握らない仲という純情さも見せ、“誰にでも誠意のある人物”だということが色濃く描かれた。松下はそんな青林に様々な表情を吹き込み、キャラクターの軸をぶらさずに青林の気持ちをしっかりと視聴者へ届ける。

 本作で脚本を務める水橋文美江は、2019年にNHK連続テレビ小説『スカーレット』の脚本を担当しており、ヒロイン・喜美子(戸田恵梨香)のパートナーである十代田八郎を演じていたのが松下だ。当時から水橋の描くキャラクターに松下の穏やかで温かい雰囲気の溢れる芝居はよくマッチしており、あまりに魅力的だったため、“八郎沼”というファンを世間に爆誕させた。今回、再タッグを組むことになった水橋は役者・松下洸平の良き理解者として、「青林風一」というキャラクターで松下の魅力を最大限に引き出してきたのだ。

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