『カネ恋』が示す、“お金と恋”を冷静に見つめ直す方法 玲子と慶太は互いに補い合う関係に
お金ではないもので償おうとした慶太の成長
玲子と関わるうちに、慶太の中にも変化が起きてくる。心配している形として現金を渡す母親のもとで育った慶太は、その価値観をそのまま受け継ぎ、愛情を常にお金やモノで示してきた。職場の人にお菓子を買って渡すのも、まりあへのブレスレットのプレゼントも……。そんな慶太が玲子へのお詫びの品にと選んだのは、あのサルの絵が描かれた豆皿だった。
玲子が1年間見つめ続けたが、慶太が雑に買って捨ててしまった豆皿。まったく同じものはもう手に入らないけれど、代替品があるのならと探し回る。それは、玲子があの豆皿にかけた愛情を理解したということ。でも、あの豆皿は見つからない。改めて、お金をかけても手に入らないものがあるということを知ったのではないか。
そこで慶太が思いついたのが、自分でサルの絵を描いた豆皿を作ること。想いには想いで応えていく。お金があるから動かせること、そしてお金ではない何かでしか動かせない人の心があること。それは、きっと「変わり続けるもの」と「変わらないもの」。きっと慶太が担うおもちゃ作り、次世代に夢を繋いでいく場の提供に必要不可欠な両輪だ。
慶太の誠意の証でもあるその豆皿は、まだ玲子のもとには渡らない。どうやら、玲子の恋が動き出しそうだと空気を読んだのだ。だが、その恋の相手である早乙女が、男の子から「パパ」と呼ばれている様子が映し出される。次々と予想外の出来事が起こる本作。計算できない展開を、来週も楽しみにしている。
■放送情報
火曜ドラマ『おカネの切れ目が恋のはじまり』
TBS系にて、毎週火曜22:00~ 22:57放送
出演:松岡茉優、三浦春馬、三浦翔平、北村匠海、星蘭ひとみ(宝塚歌劇団)、大友花恋、稲田直樹(アインシュタイン)、中村里帆、八木優、河井ゆずる(アインシュタイン)、キムラ緑子、ファーストサマーウイカ、池田成志、南果歩、草刈正雄
ゲスト出演:梶裕貴、岡本莉音、トミー(水溜りボンド)、登坂淳一
脚本:大島里美
演出:平野俊一、木村ひさし
プロデュース:東仲恵吾
主題歌:Mr.Children「turn over?」(トイズファクトリー)
製作著作:TBS
(c)TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/KANEKOI_tbs/
公式Twitter:https://twitter.com/kanekoi_tbs