『おじカワ』最終回が伝えた“好き”の大切さ 眞島秀和×今井翼が迎えたハッピーエンド

 ツトムの同名コミックが原作のドラマ『おじさんはカワイイものがお好き。』(読売テレビ・日本テレビ系)の最終話が9月10日に放送された。小路(眞島秀和)とケンタ(今井翼)、鳴戸(桐山漣)と真純(藤原大祐)の“好き”が巧みにつながり、自分の“好き”を大事にすることの大切さ、そして誰かと一緒に“好き”を分かち合う喜びが伝わってくる回となった。

 先週放送された第4話で、小路はケンタから「しばらく小路さんと会えないです」と言われてしまった。ケンタの言葉が頭をよぎり、小路の心は晴れない。そんな中、オフィスリニューアルの施工当日、来る予定のなかったケンタが突然現場に現れるのだが、ケンタの何事もなかったかのような素振りに、小路はつい意地を張ってしまう。

 過度に他人から興味を持たれないよう、たった1人でパグ太郎を愛でてきた小路にとって、ケンタの存在は大きかった。眞島の繊細な表情とモノローグを語る声色、頭の中でグルグル考えが巡っていることが伝わるその演技から、一緒に“好き”を楽しんでくれる存在が欠けてしまったショックの大きさが伝わってくる。「今までずっと1人でやってきたじゃないか」「今まで通りの日常に戻るだけだ」と、ケンタと出会う前の“好き”との向き合い方を一生懸命自分に言い聞かせるモノローグは切ない。

 出版社から漫画家デビューに向けて話がしたいと連絡が来た真純も、不安な胸の内を「1人で誰にも見せずに書いていた頃はこんなことで悩まなかったんですけどね」と語っていた。小路の悩みも、真純の不安も、1人で“好き”と向き合っていた頃には生じなかったものだ。

 ケンタの件で意気消沈するあまり、小路はうっかりパグ太郎のメガネ拭きを落としてしまう。再び“ヲタバレ”のピンチに陥った小路を救ったのは鳴戸。鳴戸はそっとメガネ拭きを返すと小路に「最近のあなたを見てても全然“ぐぬぬ”が来ない!」と喝を入れる。

 鳴戸は小路がプレゼンをしていたときも「顔を眺めているだけで、意思の疎通できますかね」「『必要なのは会話だろ。気持ちは黙っていては伝わらない』あなたが言っていた気がするんですけどね」と鋭く指摘していた。小路の脳裏に元妻・武林(山本未來)からの「多分、頭の中でいっぱい考えているんだろうけど、それはこっちには伝わらないから」という言葉も浮かぶ。ケンタに気持ちを伝えられていない小路の心に刺さるものばかりだった。