瀬戸康史、古川雄大、桜田通、平埜生成らが活躍 今期ドラマにも多数出演の“テニミュ”俳優たち

 『週刊少年ジャンプ』(集英社)で約9年間連載されていた許斐剛による同名漫画を原作としたミュージカル『テニスの王子様』。通称“テニミュ”として親しまれる本作は、『刀剣乱舞』『弱虫ペダル』『薄桜鬼』といった、今やひとつのジャンルとして確立されている2.5次元ミュージカルの元祖とも呼ばれている。

 2003年の初演当初は座席が半分も埋まらなかったというが、照明と打球音で巧みに表現されたテニスの試合、漫画から飛び出してきたようなキャストの再現度、物語を盛り立てるキャッチーな楽曲が瞬く間に口コミで広がり、3rdシーズン終了までに通算公演数1800回、観客動員数290万人を突破。これまでに300人以上の若手キャストを輩出し、彼らは舞台のみならずあらゆる場所で活躍している。特に今期はテニミュ出演者がドラマに数多く出演しているため、その一部を紹介したい。

桜田通

『ギルティ~この恋は罪ですか?~』(c)読売テレビ

 まずは、『ギルティ~この恋は罪ですか?~』(読売テレビ・日本テレビ系/以下『ギルティ』)第8話から登場した桜田通。スカウトをきっかけに『瑠璃の島』(日本テレビ系)で俳優デビューを果たした桜田は、そこからわずか1年で主人公・越前リョーマ役に大抜擢。クールな印象を受ける彼の容姿は、天才ゆえに少し生意気な態度のリョーマ像に見事マッチし、本格的な歌とダンスも相まって話題を呼んだ。彼は人気漫画原作の映像作品に起用されることが多く、近年では『パーフェクトクライム』(ABCテレビ)や『コーヒー&バニラ』(MBS)などで主演を務め、色気のある男性役で女性ファンの心を鷲掴みに。今期は『ギルティ』と同時期に『未満警察 ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)にもゲスト出演するなど、桜田の活躍ぶりは歴代テニミュキャストの中でもトップクラスだ。

瀬戸康史

『私の家政夫ナギサさん』(c)TBS (c)四ツ原フリコ/ソルマーレ編集部

 そんな桜田のテニミュ時代をともに送っていたのが、先日女優・山本美月との結婚を発表した瀬戸康史。彼は桜田と同じく三代目青学キャストとして、菊丸英二役を好演。昨年突発性虚血心不全により急逝した滝口幸広(大石秀一郎役)さんとの“ゴールデンペア”は人気を博し、息の合った二人のパフォーマンスは卒業後10年以上立つ今もファンの心に残っている。瀬戸はその後、テニミュ出身者が数多く出演する平成仮面ライダーシリーズ9作目となる『仮面ライダーキバ』(テレビ朝日)で主演を務め、更なる知名度を獲得。『江~姫たちの戦国~』や『あさが来た』など、NHKの大河ドラマや連続テレビ小説にも出演したことで、若い人のみならずシニア・主婦層の認知も得た。『ルパンの娘』(フジテレビ系)での本格的なアクションも記憶に新しい彼は、本日第6話が放送される『私の家政夫ナギサさん』(TBS系)に出演中。約1年ぶりの民放ドラマ出演となる本作では、MRとしての仕事の実力、ルックス、性格ともにパーフェクトな男性・田所役を演じている。テニミュ時代、やんちゃなイメージだった菊丸役とは真逆のキャラクターだが、その甘いマスクでにお茶の間を癒し続けている。

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