「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『ペイン・アンド・グローリー』

 アルモドバル監督のファンの支持の理由の一つに、そのデザインセンスが挙げられます。今回もビビッドなカラーが互いに喧嘩することなく、混同。プールのシーンやCT検査のシーンなどが個人的に魅力的でした。自身が持ち込んだ家具も用いているとのことなので、細かい衣装やセットに注目してみるのも面白いかもしれません。外出自粛が呼びかけられている現在なので、模様替えの参考にもなりそうです。

 「人生には常に痛みと欲望が伴う」と語るアルモドバル。いいことばかりじゃないかもしれませんが、それでも人は生きていく……そんな感慨に思わず、耽ってしまいます。先日、ようやっと映画館に行きましたが、やはり当たり前ですが家で観るのとは全然違いますね。『ペイン・アンド・グローリー』は、映画館で観るべき作品だと思います。一人の男の人生をともに歩んでみてはいかがでしょうか?

■公開情報
『ペイン・アンド・グローリー』
TOHOシネマズ シャンテ、Bunkamura ル・シネマほか全国公開中
脚本・監督:ペドロ・アルモドバル
出演:アントニオ・バンデラス、アシエル・エチェアンディア、レオナルド・スバラーニャ、ノラ・ナバス、フリエタ・セラーノ、ペネロペ・クロス
配給:キノフィルムズ/木下グループ
2019/スペイン/スペイン語/113分/5.1ch/カラー/アメリカンビスタ/原題:Dolor y Gloria/字幕翻訳:松浦美奈/R15+
(c)El Deseo.
公式サイト:pain-and-glory.jp

関連記事