『デジモン:』初代ファンを唸らせる展開に 『ぼくらのウォーゲーム!』との共通点

 1999年に放送された『デジモンアドベンチャー』のリブート作品『デジモンアドベンチャー:』(フジテレビ系)の第2話「ウォー・ゲーム」が4月12日に放送された。

 アルゴモンを倒したのもつかの間、米軍のネットワークがデジモンの手によって暴走していることを伝えられた太一の前に、ヤマトとガルルモンが現れる。米軍のシステムの暴走を止めるべく、協力関係を持つことを決めた太一とヤマト。「原子力潜水艦がミサイルの発射体制に入っている」という予断を許さない状況のなか、光子郎のバックアップにより2人はミサイルのコントロールエリアへ侵入。しかし、そこでミサイル発射まで残り2分30秒という衝撃の事実が明かされる。

 2人はなんとか協力しながら敵デジモンを殲滅したかに思われたが、アルゴモンが進化を遂げ、太一たちは窮地に立たされる。刻一刻と時間が迫るなかで、ヤマトは「失敗したらデジモンがどうなるか分からない」というあまりにもハイリスクな作戦を太一に提案するのだった。

 2人のデジヴァイスが光を放ち力がみなぎったグレイモンとガルルモンは肉を切らせて骨を断つ作戦で、進化したアルゴモンを倒すことに成功。しかし、ミサイルのカウントダウンは一向に止まらない。倒したかに思われたアルゴモンはさらなる究極進化を遂げるのだった。

 そこで告げられるミサイルの標的――それは太一たちの住む「東京」だった。「東京を止めるのは自分たちだ」と決意を新たにする太一とヤマト。そこでそれぞれの兄弟であるヒカリとタケルのもとへ1枚の羽が舞い降りる描写とともに、太一たちのデジヴァイスが光り輝き始める。そこに現れたのは太一とヤマトのパートナーデジモンが合体した究極のデジモン”オメガモン“だった。

 第2話のタイトル「ウォー・ゲーム」を耳にしたとき、初代から観てきたデジモンファンは心を踊らせて、どういう展開が待ち受けているのか、初代の映画との関係性はなどと妄想しながら待っていたのではないだろうか。実際に視聴してみて感じたことは、良い意味で初代からのファンへの裏切りが行われていたことだ。

 いわずもがな、「ウォー・ゲーム」というタイトルは、2000年に公開された映画『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』から取られたものである。映画では、デジモンによって引き起こされた核ミサイル落下の危機を太一たち“選ばれし子供達”が阻止するというストーリー展開になっていたが、本日公開された第2話ではその文脈がそのまま引用されていた。

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