夏帆×臼田あさ美×佐藤玲×山田真歩が語り合う、バカリズムの不思議な台本 『架空OL日記』番外編

 バカリズムが2006年から3年の月日をかけ、銀行勤めのOLのフリをしてネット上にこっそり綴っていたブログを書籍化した『架空OL日記』(小学館文庫 全2巻)。バカリズム自身が脚本・主演を務め、2017年にはドラマ化もされた同作が今回映画化され、現在絶賛公開中だ。

 今回、ドラマ版でバカリズムのOL仲間を演じていた夏帆(藤川真紀/マキちゃん)、臼田あさ美(小峰智子/小峰様)、佐藤玲(五十嵐紗英/サエちゃん)、山田真歩(酒木法子/酒木さん)にインタビューを実施。取材現場では、インタビュー前の時間にお互いの衣装について、演じたキャラクターたちさながらの会話をしている様子も見せた彼女たちに、主演のバカリズムの印象や彼が手がけた脚本の魅力、そしてそれぞれのキャラクター作りについて、語り合ってもらった。

『架空OL日記』夏帆×臼田あさ美×佐藤玲×山田真歩インタビュー 【リアルサウンド映画部】

「不思議な台本」

ーーバカリズムさんが作る物語、脚本の魅力はどう感じましたか?

臼田あさ美(以下、臼田):やっぱり会話劇が魅力ですよね。

山田真歩(以下、山田):台本読んで爆笑した?

臼田:爆笑した(笑)。脚本が面白いから、ドラマ版の最初の頃は、「このハードルをどう越えていこう?」と難しく考えていた時期もあって。映画版になったら、みんなを信用して、みんながいるから大丈夫って思えたけど、ドラマの現場に入る前は、そういう意味での緊張はありましたね。

夏帆:大きな事件も起こらない日常を描いているのにこれだけ面白いのって、升野さん(バカリズム)が書くセリフの言葉選びやテンポ感が大きいんじゃないかなと感じます。

山田:あと心の声が面白いよね。私たちは必死に真面目にやってるのに、心の声がサエちゃんにツッコミを入れたりして、それがおかしくて。聞こえてるのに、私たちは笑っちゃいけないのが大変だった(笑)。

夏帆:悪口とか愚痴とかを話していても、それでも愛らしく感じますよね。あだ名の付け方にもクスッと笑えるし、かわいいなって。この5人がとてもチャーミングに見えますし、そもそもこの世界観が成立できてるのもすごいですよね(笑)。

臼田:あと、掛け合いの連続だから、誰がどのセリフを言ってもおかしくないような気もするんだけど、このセリフは絶対このキャラが言うだろうなっていうのがあって、しっくりくる。自分のセリフを自分の良いタイミングで、本当に役のままポンって言える感覚があった。

山田:そうなんだよね。だから説明台詞とかも、自分のキャラクターが言いそうなセリフだったから覚えやすかったね。

佐藤玲(以下、佐藤):ドラマ版の最初の時に、それこそ「うん」とか返事もたくさんあって、全部覚えられるか不安だったんですけど、5人での会話が進んでいくと「うんうんうん」とか自然に言ってたり、すごく楽に出てきて、私も不思議な台本だなと思いました。

臼田:人それぞれに無理のないセリフを言わせて、それがポンポンポンっていくから面白い。

夏帆:セリフが面白いですね、本当に。

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