山口紗弥加の演技に絶賛の声 『シロクロ』母親役で見せた優しさと危うさの狭間

 第7話で、直輝はかつてないくらい激しく取り乱した。直輝を演じる横浜は大きく声をあげ、苦しみを全身で表現した。爽やかで冷静なことの多い直輝が見せるギャップに、直輝の痛みがどれほどのものかを痛感する。最愛の父、哲也が容疑者かもしれないという事実を受け入れることに苦しむ直輝を痛々しい姿で熱演した。

 しかし、果たして本当に哲也は容疑者なのだろうか。神代(要潤)の番組で独占入手したという報道は、神代が佐島(佐藤二朗)から直々に聞き出したネタである可能性が高い。神代はわざと報道することで、誰かをおびき寄せているのだろうか、もしくはスクープのためなら直輝を傷つけることさえ厭わないというのか。コアラ男の事件の真相は、裏で何者かが手を引いているかのように思う。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』
読売テレビ・日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜23:25放送
出演:清野菜名、横浜流星、山崎樹範、吉田美月喜、中田圭祐、祷キララ、山口紗弥加
監督:遠藤光貴
脚本:佐藤友治、蛭田直美
チーフプロデューサー:岡本浩一(読売テレビ)
プロデューサー:福田浩之(読売テレビ)、馬場三輝(ケイファクトリー)、千葉行利(ケイファクトリー)
共同プロデューサー:池田健司(日本テレビ)
制作協力:ケイファクトリー
制作著作:読売テレビ
(c)読売テレビ
公式サイト:https://www.ytv.co.jp/shirokuro/
公式Twitter:@shirokuro_drama
公式Instagram:@shirokuro_drama

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