モトーラ世理奈の叫びが響き渡る 『風の電話』予告編&本ポスター公開
2020年1月24日に公開される映画『風の電話』より、予告編と本ポスターが公開された。
本作は、今は亡き大切な人と想いをつなぐ電話として、『朝日新聞』や『NHKスペシャル』など数多くの媒体で取り上げられてきた、岩手県大槌町の小高い丘の上にある“風の電話”を映画化するもの。2011年、佐々木格氏が死別した従兄弟ともう一度話したいという思いから、自宅の庭に白い電話ボックスを設置し、ラインの繋がっていない黒電話を置いた。東日本大震災以降、今は会えない家族や友人に心で話すこの“風の電話”には、3万人にものぼる人々が訪れている。
1人の少女が広島から故郷の岩手に帰り、“風の電話”にたどり着くまでの道程を通して、“傷ついた心の救済”と、“私たちが忘れかけている大切なもの”を描く本作。主人公のハル役には、2015年よりモデルで活躍し、近年は『少女邂逅』『21世紀の女の子』などに出演しているモトーラ世理奈が決定。また、ハルと行動を共にする森尾役で西島秀俊、旅の途中で出会い、ハルに影響を与える重要な人物として、三浦友和や西田敏行、渡辺真起子、山本未來らが出演する。
監督を務めるのは、『M/OTHER』『ライオンは今夜死ぬ』の諏訪敦彦。日本映画としては、『H story』以来、18年ぶりにメガホンを取る。
ポスタービジュアルでは、映画のタイトルにもなった“風の電話”を中心に、主演のモトーラの儚い表情、そして傷を負いながらも生きてゆく三人の男たちの切実で温かい表情が見て取れる。
予告編では、心揺さぶられる冒頭に始まり、故郷を目指すハルに訪れる様々な出会いが映し出される。震災から8年が経ち、一見日常を取り戻しつつある中、ある日突然、伯母が倒れる。「どうして全部奪うの」と、少女の行き場のない怒りや悲しみが、叫びとなって響き渡る。豪雨被害にあった広島で年老いた母と暮らす公平(三浦友和)、ハルと同じく震災で家族を失った森尾(西島秀俊)、かつての故郷の景色に想いを馳せる今田(西田敏行)など、旅の中で出会った人々の「それでも生きていく」という強さに触れ、ハルは次第に光を取り戻していく。
■公開情報
『風の電話』
2020年1月24日(金)全国ロードショー
監督:諏訪敦彦
出演:モトーラ世理奈、西島秀俊、三浦友和、西田敏行
配給:ブロードメディア・スタジオ
(c)2020 映画「風の電話」製作委員会
公式サイト:http://kazenodenwa.com/