瑛太、宮崎あおいと共演3度目でようやく婚約者役 TBS新春ドラマ『あしたの家族』放送決定

 2020年新春ドラマ特別企画『あしたの家族』(TBS系)の制作発表会見が29日、都内で行われ、宮崎あおい、瑛太、松坂慶子、松重豊、石井ふく子プロデューサーが出席した。

 本作は、『渡る世間は鬼ばかり』の石井プロデューサーが制作を担う家族ドラマで、浪江裕史によるオリジナル脚本。娘(宮崎)とその夫と一緒に暮らそうと両親(松重、松坂)が二世帯住宅を建てたところ、娘の夫が結婚式当日に失踪。娘と父母は広い二世帯住宅で暮らすことになり、それから四年が過ぎた頃、娘が連れてきた婚約者(瑛太)は、父親の元部下で現在の上司だった。

 石井氏はTBS入社から60年。「ずっと家族の話しかできません」と語り、「ひとつのドラマを作る度に、その家族と一緒に素敵な思いをさせていただきました。今回もみなさんがご協力くださって、家族の気持ちを味わわせていただきました」と挨拶。宮崎は「石井さんに誘っていただけたら、私の中でやらないという選択肢はない」と断言し、「一緒にお仕事ができるのは本当に光栄なこと。とにかく嬉しかったです」と微笑んだ。

宮崎あおい

 今回、瑛太と松重は石井作品に初参加。瑛太は「キャスティングされた時点で、20年近く俳優をやってきた中でとても幸せなこと」と喜びをかみしめる一方、「昨日のクランクアップでは、すごく素敵な置き時計をいただきました。泉ピン子さんやえなりかずきさんは、この置き時計を何個持っているんだろう」と、淡々と語り笑いを誘う一幕も。松重は「テレビドラマは(放送がスタートして)たかだか60数年。コンプライアンスでがんじがらめになっていく中でも、そういうことを関係なくホームドラマを見続けていただいた石井プロデューサーにそばで見ていただけるというのは、本当に心強い。ドラマに間違いない骨格がある」と石井氏に全幅の信頼を寄せた。

松重豊

 さらに松重は「ドンパチやるものよりも、ホームドラマが好きだった」と内向的だった少年時代の思い出を明かし、「俳優としての仕事を始めて、ふと鏡を見た時にホームドラマに出る顔じゃないと気付きました。そこから20数年、ヤクザ、刑事を中心に仕事をさせていただいて。ひょんなことから新春のド正面のホームドラマに出させていただいて、役者冥利に尽きるなと思いました」と作品への思いを吐露。

瑛太

 また台本を読んだ感想について瑛太は「すごくストレートで、とても気持ちの良い作品。こういう作品に出たかったし、こういう作品を観たかった」とコメント。撮影が3~4週間という短期間で終了したと明かし、「今から“家族”が始まるというところでクランクアップしたので、これは連ドラ化されるのかな……」と続けるも、表情を変えない石井氏を前に「そうでもなさそうですね」と話して笑わせた。

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