広瀬すずが振り返る、『なつぞら』に捧げた1年間 「ギリギリなところで余裕を持って」

 NHK連続テレビ小説『なつぞら』では、ついになつ(広瀬すず)と生き別れの妹・千遥(清原果耶)が再会。兄の咲太郎(岡田将生)とともに、奥原三兄妹が絆を取り戻した。

 半年間に渡り放送を続けてきた『なつぞら』だが、放送も残すところあと10日となった。8月中旬、クランクアップを間近に控えた主演の広瀬すずがインタビューに応じ、なつとして生きたこの1年ほどを振り返り、本作に寄り添い続けた思いの丈を語った。

「途中からは『大丈夫?』とも聞かれなくなりました」

ーークランクアップまであと少しというところまで来ました。撮影を振り返っていかがですか?

広瀬すず(以下、広瀬):20歳になったタイミングで、子どもを産むまでのお芝居をするのは、試されているなと思う瞬間もありました。今まで自分がやってきた作品の中でも、見てくださっている方が多く、反響を間近で感じることができたのが朝ドラならではだなと。自分はあまり意識していなかったのですが、「(朝ドラ100作目のヒロインを)誰がやるんだろうと思ってた」と、同世代の女優さんや同業者の方からも言われたので、すごく大切な節目であり、朝ドラの大きさを改めて感じましたね。

ーー共演者の方が、ヒロインとして凛としていらっしゃると言っていました。

広瀬:朝ドラヒロインをやると、多少精神的にやられると聞きます。今までも大変な現場や追い詰められた経験があったのですが、体力的に追い詰められるより、精神的に耐えれなくなる方が大変だなと。なので、楽しんだもの勝ちだと思っていた部分がありました。今回は、体力VS自分というような環境だったので、そこは大丈夫でしたし、楽しさが勝っている瞬間が多かったので、途中からは「大丈夫?」とも聞かれなくなりましたね(笑)。

ーー座長として意識していたことなどありますか?

広瀬:それが何もないんです……。私だけ毎日撮影していて、入れ替わりでいらっしゃるみなさんを迎えるので、みなさんに楽しいと思ってもらえたらいいなと。長期の撮影で大変だけど、楽しんだ方があっという間に感じるし。人見知りなんですけど、積極的に話したりしましたね。

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