「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『守護教師』
一方の『守護教師』の主人公は元チャンピオンボクサーで現女子校の体育教師であるギチョル。地方の赴任先の学校でとある不登校の友人を行方を探す生徒・ユジン(キム・セロン)と出会います。他の教師も、警察すらも事件性を疑いもせずいる中、ギチョルはユジンと協力し、行方を探そうとします。そしてそこで見つけてしまうのは、町一体となった構造的な「悪」の存在でした。
本作で、マ・ドンソクは悪の存在を前にして、度々その拳をかたく握り締めます。もちろんアクションシーンもありますし、相手の腹にドスンと重い拳を叩きつけることもあるのですが、一方で、ギチョルは、自分の力ではどうしようもできない「悪」と対峙することにもなるのです。それでも、一途に友人を心配する生徒のために「教師」という立場から、真相解明に向かっていく。マ・ドンソクといえばアクション、やはりその大きな身体とパワーは魅力的ですが、決してそれら一辺倒ではない奥深い演技、表情にも注目してほしいです。
マ・ドンソクは今後、マーベル・スタジオの新作映画『エターナルズ』で、主要メンバーの1人を演じる予定です。米国公開は、来年の11月とまだ先になりますが、いよいよハリウッドデビュー。今後世界の映画界に欠かせない存在になること間違いなしです。
■公開情報
『守護教師』
シネマート新宿・心斎橋ほか全国順次公開中
出演:マ・ドンソク、キム・セロン、イ・サンヨプ、チン・ソンギュ
監督・脚本:イム・ジンスン
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
2018年/韓国映画/韓国語/100分/シネマスコープ/5.1ch/字幕:矢口理恵/映倫G
/英題:Ordinary People
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