玉城ティナが語る、転機となった『Diner ダイナー』での経験 「今後の人生において強みになる」

玉城ティナ『Diner ダイナー』を語る

「他の作品よりも変わった実感は大きかった」

ーー今後公開が控えている『地獄少女』や『惡の華』などを含めダークな印象の役柄が続きますが、玉城さんにはそういう役柄がすごく似合っているように思います。

玉城:それは私に怯えていてほしいってことですか?(笑)。でもそういう役柄は自分でも合っているなと思います。作品自体もそうですが、キャラクター性が強い役柄だったり、何かに怯えたり立ち向かったりするキャラクターを演じることは多いですし、演じていても楽しいですね。でも、逆に思われることも多いんですよ。

ーー『ドルメンX』や『ういらぶ。』などで演じた、明るくて芯の強い感じですよね。

玉城:そうです。強そうとか、罵りそうとか……(笑)。そういうイメージもわりと言われたりするんですけど、極端に振り切れているイメージが両方あるのも面白いですよね。

ーー演技を始めて5年になりますが、玉城さんの中で何か意識の変化はあったりしますか?

玉城:最近すごく思うのは、やっぱり人の話をちゃんと聞かないとダメだなと。それってすごくシンプルなことだけど、気持ちに余裕がなかったりすると、周りが見えなくなったりしちゃうじゃないですか。なので、なるべくお芝居をする時は、共演者の方々や監督さん、スタッフさんなど、いろんな人たちの話をよく聞いて、しっかりコミュニケーションを取ることを大事にしています。

ーー今回の『Diner ダイナー』は、玉城さんにとって転機となるような作品だと思いました。

玉城:私自身も本当にそう思います。20歳の時にこの作品に出会えたのは、本当に運命だったり奇跡みたいなことだと思いますし、これから先、20代を生きていく中で、何度も振り返る作品になる気がします。作品ごとに成長することは少なからずあると思うんですけど、『Diner ダイナー』の前と後では、他の作品よりも変わった実感は大きかったです。自分の中で何が変わったのかは、具体的にはわからないですけど……まず、あの環境にいられたことがとても大きかったです。

ーー具体的に何が変わったかはわからないけど、確実に何かが変わったと。

玉城:蜷川さんが私をすごく見守ってくれて、信じてくれたので。それを感じながらお芝居ができたのは、本当にありがたいことです。自分がその責任を負って、世界を全うできた達成感はありました。カナコが思ったように、私にもこの映画の中に居場所がある。それは、これからの人生において強みになると思います。

ーー今後の活躍にも期待しています。

玉城:ありがとうございます。まだまだやってない役柄もたくさんあるし、見えてない一面や見せてない一面もたくさんあるので、いろんな役を演じていきたいです。年齢を重ねて大人になってきたからこそできる役もあると思うので。いろんな役柄で必要とされて、そこに自分がいることで何かを生み出すことができるのがこの仕事の醍醐味だと思うので、今回の『Diner ダイナー』のような経験が今後も続けば、それはすごく幸せなことだと思います。

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(取材・文・写真=宮川翔)

■公開情報
『Diner ダイナー』
7月5日(金)全国公開
出演:藤原竜也、玉城ティナ、窪田正孝、本郷奏多、武田真治、斎藤工、佐藤江梨子、金子ノブアキ、小栗旬、土屋アンナ、真矢ミキ、奥田瑛二
原作:平山夢明『ダイナー』(ポプラ社「ポプラ文庫」)
脚本:後藤ひろひと、杉山嘉一、蜷川実花
音楽:大沢伸一
監督:蜷川実花
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2019 「Diner ダイナー」製作委員会
(c)2019 蜷川実花/映画「Diner ダイナー」製作委員会
公式サイト:diner-movie.jp
公式Twitter:@DinerMovie

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<応募締切>
7月11日(木)

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