>  > 橋本愛が『いだてん』触れた宮藤官九郎・哲学

『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』インタビュー

橋本愛が『いだてん』で再び触れた“宮藤官九郎哲学” 「みんなそれぞれの可笑しみがある」

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 2年連続でNHKの大河ドラマに出演中の橋本愛。昨年の『西郷どん』では西郷吉之助(鈴木亮平)の最初の妻・伊集院須賀として登場し、現在の『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』(以下、『いだてん』)では遊女・小梅役を演じている。

 自身も魅了されているという宮藤官九郎・脚本、そして残すところ2回となった「第一部・金栗四三篇」での小梅の行く末について語ってもらった。

連続テレビ小説『あまちゃん』以来の宮藤官九郎・脚本

ーー遊女という役どころで、『西郷どん』の時よりも今回とても華やかな衣装が多いですね。

橋本愛(以下、橋本):衣装は知らず知らずのうちに影響を与えてくれる魔法ですね。私は小梅のように普段ちゃきちゃきしてないというか、友達に暴言を吐けるような性格ではないので、自分をさらけ出して人間関係を築ける彼女の強さや優しさを、衣装をまとうことでもらっていたように思います。

ーー『いだてん』出演が決まって、物語が進んでいくにあたり、どんな気持ちで過ごしていますか。

橋本:初めは遊女という職業に対して身構えていたんですが、自分の役のことよりもまず作品の面白さに心を奪われて。「うわ、すごいドラマだ……一年間、宮藤さんの哲学に付いていけるんだ……」という感覚がずっと続いていて、すごく幸せだなぁと感じます。『あまちゃん』でも宮藤さんの脚本を読んでいましたが、あの時は見つけられなかった宝物がいっぱいあって、台本を読みながら土を掘り起こしているような感覚があります。

ーー自身の視野が広がったというか。

橋本:当時は、ここはどうやって演じればいいんだろうと必死で、照準も近くてピントがブレブレな状態だったので、感じ取るものは今よりも段違いに少なかったと思います。今の状態でもう一回『あまちゃん』の本が読みたい(笑)。

ーー『あまちゃん』のキャストとスタッフも多いですが、当時を思い出して気づいた自身の中での変化などありましたか。

橋本:昔はもっとバランスが悪かったと思います。理想的なお芝居が五角形だとしたら、ガクガクした形の悪いものだったと思うし、感覚的な部分がとても強かったので、一度台本を読んだらその印象をすごく大事にしていたところがありました。今はやり方を変えてから、あの頃はこういうところが瞬発的にできていたんだなとか、逆に足りいなかったから、悶々としてしまっていたんだなとか、そんな風に当時の自分を重ねて気づかされることはあって。あと、あの頃ご一緒したスタッフさん達は、今も17歳の私だと思って接してくださるので(笑)。若返るではないけれど、いつも武装している鎧の皮が、1枚剥がれた状態で現場に居られるというのは幸せでした。

ーー登場人物みんなが魅力的で、全員が主人公のような、一人ひとりにエピソードがあると思います。そんな宮藤さんのキャラクターの描き方は、実際に小梅さんを演じてどう感じていますか。

橋本:どこを見ても脇役と呼べるような人がいないんですよね。みんなが粒立っていて、みんなそれぞれの可笑しみがある。宮藤さんの人間観察と根底にある人間愛に何度も心打ち震えました。小梅は頻繁に登場する人物ではありませんが、すごく宮藤さんの役柄への愛を感じるんです。このドラマにおいての小梅の存在にすごく大事なものがあるような気がして、そのおかげでモチベーションも保てるし、私自身も愛情を持って演じられています。

      

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