『アベンジャーズ/エンドゲーム』公開直前! 過去作を振り返りながら見どころを徹底解説
「インフィニティ・サーガに、驚くほど感情的で力強い結論を与えるというたった1つの目的のために、わたしたち2人が、『エンドゲーム』に関わるすべての人々と共に、3年間絶え間なく働いてきたことを、どうかご理解ください」
「たくさんの方々が、時間と心と魂をこの物語に費やしてきたことと思います。ですので、もう一度ご協力をお願いします。『エンドゲーム』をご覧になった数週間は、他の方に内容を明かさないでください」
上記は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』の監督を務めたアンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソからのお願いの一部だ。座席を立てぬほどの衝撃を受けた『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』から早1年。とうとう、2019年4月26日がやってくる。コミックからのファン、『アイアンマン』から応援してる人、俳優が好きでMCUにハマった皆さん、『インフィニティ・ウォー』で衝撃を受けて復習した人、シリーズ未見だけど興味を持ってる人、それぞれが色んな愛と想いを胸に、この日を迎えることだろう。
『インフィニティ・ウォー』公開前のルッソ兄弟は、「数か月(in coming months)」の間のネタバレの自粛を要請していたが、今回は「数週間(in coming weeks)」に変更されていた。ネット社会で数か月のネタバレ自粛は不可能だと感じたのだろうか、はたまた語らずにはいられない結末が待ち受けているのだろうか。とにかくますます期待が高まるばかりだ。
MCUでの『アベンジャーズ』をおさらい(以下、過去シリーズのネタバレあり)
11年間続いたインフィニティ・サーガを、ざっくりとおさらいしておこう。インフィニティ・サーガは、『アイアンマン』から『アベンジャーズ』までのフェーズ1、『アイアンマン3』から『アントマン』までのフェーズ2、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』から『エンドゲーム』までのフェーズ3で構成されている。
アベンジャーズの結成は、ロキ(トム・ヒドルストン)が、宇宙人チタウリと手を組み、地球侵略を試みたことからだった(『アベンジャーズ』)。無事に戦いに勝利したアベンジャーズだったが、宇宙からの脅威を目のあたりにし、影響を受ける。トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、平和維持の目的で人工知能「ウルトロン」を開発するも、失敗。アベンジャーズは、人類滅亡に向けて暴走したウルトロンを撃退する。しかし、戦いで小国ソコヴィアに大打撃を与えた。さらには、宇宙の動向を見届けていたサノス(ジョシュ・ブローリン)が、インフィニティ・ガントレットを身に付け、自ら立ち上がる(『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』)。
それから1年後。アベンジャーズはヒドラの残党クロスボーンズ(フランク・グリロ)と戦った末、一般市民から犠牲者を出してしまう。これを受け、アベンジャーズは、国際組織の支配下となる「ソコヴィア協定」への署名を求められた。しかし、市民を守りたいトニー率いる賛成派と、自らの意思で戦いたいスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)率いる反対派で仲間割れを起こす。この内戦は、スティーブらが勝利を収めるが、アベンジャーズの絆は元通りにならなかった(『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』)。
アベンジャーズがまとまらぬ中、サノスは、6つのインフィニティ・ストーンを集め、宇宙の人口の半分をランダムで消し去ろうという計画を本格的に進める。着々とストーンを集めるサノスに、アベンジャーズの面々は、地球と宇宙に分かれ、大奮闘。残念ながら力及ばずで、人類の半分が消滅。アベンジャーズは初めて黒星を喫した(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』)。