乃木坂46 山下美月、『電影少女 2019』は“小悪魔キャラ”でハマり役に 西野七瀬とは対極の存在?

 乃木坂46はメンバー全員がグループにとって登竜門と言われる舞台『プリンシパル』シリーズを経験する。3期生の山下は2017年に『プリンシパル』に挑んでおり、見事目標の3役を制覇。グループ初期から堂々としたオーラを放ち、鋭い目力を持っていた山下は、3期生が勢ぞろいした舞台『見殺し姫』、ダブル主演を務めた乃木坂46版ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』と徐々に活躍を広げていく。舞台と映画・ドラマでは、求められる演技も変わってくるが、そのポテンシャルが認められての映画、ドラマへの抜擢だろう。

 これからの乃木坂46の形が提示された『乃木坂46 7th YEAR BIRTHDAY LIVE』では、多くの楽曲のセンターを務めた山下。坂道AKBの最新楽曲「初恋ドア」でセンターに抜擢されるなど、アイドルシーン全体としてもこれからを担う一人に山下は数えられる。『電影少女』は山下にとって『神酒クリニックで乾杯を』に次ぐ、乃木坂46を飛び出し、山下美月個人として出演する作品だ。西野や白石といった先輩メンバーが個人として名を馳せた功績があり乃木坂46は地盤を固めていったが、山下も雑誌『CanCam』専属モデルを始め、様々なフィールドでまた新たなグループの顔になりつつある。

 改めて、山下の小悪魔キャラは乃木坂46における唯一無二のキャラだ。予告編でマイが男性キャラを扇動するシーンは今まで乃木坂46が演じることのなかった領域である。西野がそうであったように、山下にとっても『電影少女』は通過点の一つに過ぎない。山下はグループを飛び出し、乃木坂46をまた新たな色に染め上げていく。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
木ドラ25『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』
テレビ東京系にて、4月11日(木)スタート 毎週木曜深夜1:00~1:30放送
BSテレ東にて、4月16日(火)スタート 毎週火曜深夜0:00~0:30放送
原作:桂正和『電影少女』<集英社文庫(コミック版)>
出演:山下美月(乃木坂46)、萩原利久、武田玲奈、黒木ひかり、新條由芽、大下ヒロト、久保田康祐、柾木玲弥、桃月なしこ、甲斐翔真、三浦誠己、森岡龍、小松和重、岡田義徳、戸次重幸
脚本:喜安浩平、山田能龍、高野水登
総監督:関和亮
監督:真壁幸紀、湯浅弘章、山岸聖太、川井隼人
チーフプロデューサー:大和健太郎(テレビ東京)
プロデューサー:五箇公貴(テレビ東京)、倉地雄大(テレビ東京)、巣立恭平(ROBOT)
制作:テレビ東京、ROBOT
製作著作:『電影少女 2019』製作委員会
(c)『電影少女 2019』製作委員会 (c)桂正和/集英社
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/videogirl2019/
公式Twitter :@videogirl2019

関連記事