『ショーン・オブ・ザ・デッド』元祖“伏線回収ゾンビコメディ”の魅力とは? E・ライト監督の映画愛
ゾンビコメディの先駆けであり、スルメ映画
本作のラストも、まるでライト監督が「Why not」と言うかのような展開を迎えていて、最後まで彼の追求したゾンビ映画となっています。加えて、結末の描き方は『ゾンビーノ』、ダメでヘタレな主人公が女の子のために男になるという設定やテンポの良さは『ゾンビランド』など、後に出てきたゾンビコメディに明らかに影響を与えているのです。ライト監督、本当にこの映画を作ってくれてありがとう!
まさにゾンビコメディの先駆けである『ショーン・オブ・ザ・デッド』。観るだけで、作品と監督を最高に愛してしまうし、様々な仕掛けが散りばめられているから観るたびに新しい発見がある。そんな快作を大きなスクリーンで拝めるなんて、こんなに素晴らしい機会は他にないでしょう。
■アナイス(ANAIS)
映画ライター。幼少期はQueenを聞きながら化石掘りをして過ごした、恐竜とポップカルチャーをこよなく愛するナードハーフ。レビューやコラム、インタビュー記事を執筆。
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■公開情報
『ショーン・オブ・ザ・デッド』
TOHOシネマズ日比谷ほかにて限定上映中
監督:エドガー・ライト
出演:サイモン・ペグ、 ニック・フロスト、 ケイト・アシュフィールド
配給:カルチャヴィル 提供:アンサー
英題:Shaun of the Dead/2004年/イギリス、 フランス/英語/99分/カラー/スコープ/5.1ch/R15+
(c)Images courtesy of Park Circus/Universal