岡田惠和、『ひよっこ』シリーズ化に意欲 「2は“ずっと続けてみたい”というメッセージ」

岡田惠和が語る『ひよっこ2』制作秘話

「あの3人が役者としても頑張っていてほしい」

ーー『ひよっこ』も2も終盤のシーンには、必ずみね子と時子(佐久間由衣)と三男(泉澤祐希)の3人が揃いますよね。

岡田:『ひよっこ』のスタート時に集団就職で東京に行く子どもたちの話をやろうと決めた時から、3人がどういう人生を送っていくのか、というのが基本になったんです。その本編の基本に戻ろうと、最後は3人のシーンになって、それが自分たちとしても気持ちがよかったから、今回も最終シーンはあの3人でと決めていました。だからあの3人が役者としても頑張っていてほしいとすごく思うし、そういうドキュメントとしても面白いなと思います。

ーー改めて有村さんの魅力をどんな風に感じていますか。

岡田:完成後に監督と2人でメールし合ったのは、やっぱりみね子すごいよねという話でした。第1話は、奥茨城母の会がメインの回で、主人公としてみね子ははそれほど登場していないんですけど、関係のないシーンや登場人物を見ていても、やっぱりみね子が残るんです。私が私が、と特別前に出ようとする芝居がないからこそ、みんなに好かれるというのは彼女の力だなと思うし、もっとケアをして一つ一つ話をみね子に振らないと違う話になっちゃうということが、ありがたいことに有村さんの場合はやらなくても大丈夫で。周りのみんなが伸び伸びと自分の場を持てるし、物語や登場人物がヒロインのためにいるものではないという作りにさせてもらえているのは、有村架純がヒロインだからだと思います。有村さんの安定感と包容力は今回改めてすごいなと思いましたし、『ひよっこ』が愛されているのは彼女だからこそと思います。

ーー『ひよっこ』後の有村さんの活躍も目覚ましいです。

岡田:やっぱり彼女がすごいのはその間にやった映画とかドラマーー例えばこの間の『中学聖日記』(TBS系)を見ていると、その間はやっぱり僕もみね子を忘れるんです。でも今回、みね子やるとやっぱりみね子なんですよね。そんなに大きく劇的な役作りをしていたり違う役をやるというタイプではないけど、やっぱりその人になるんだなという部分はすごい役者なんじゃないかなと思いました。周りの子が成長していくのも含めて、お互いに色んな仕事をしながら時々帰れるホームになれたら嬉しいです。

(取材・文=大和田茉椰)

第1回:『ひよっこ2』で開かれた奥茨城母の会 減量した佐藤仁美の姿も話題に
第2回:『ひよっこ2』乙女寮の同窓会が開かれたワケとは? 竜星涼と井之脇海が“あの約束”を果たす

■放送情報
『ひよっこ2』
NHK総合にて2019年3月25日(月)~3月28日(木)
午後7時30分~8時
出演:有村架純 ほか
脚本:岡田惠和
語り:増田明美
制作統括:菓子浩
プロデューサー:板垣麻衣子
演出:黒崎博、堀内裕介
提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/hiyokko/

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