北村匠海、中川大志、赤楚衛二ら若手俳優が重宝 ドラマにおける“最年少ポジション”が担う役割
刑事ドラマや弁護士ドラマが豊富に揃った1月クール。こうしたドラマの特徴の一つに、主人公至上主義の物語ではなく、様々な世代の個性豊かなキャラが集う群像劇が多いことが挙げられるだろう。
そんな中、気になるのは「最年少ポジション」の存在だ。どの俳優も、最年少キャラはメインキャラクターの端っこポジションにありつつ、作品には欠かせないキャラクターとしての役割を担っている。
例えば、『家売るオンナの逆襲』(日本テレビ系)の最年少ポジションは、入社2年目のダメダメ社員・鍵村洋一。演じているのは、「超特急・タクヤ」としても活躍中の草川拓弥(24)だ。
2017年放送のスペシャルドラマ『帰ってきた家売るオンナ』で初登場し、連ドラにも引き続き出演。若者言葉を多用し、売り上げは低迷、やる気も全然なく、くそ生意気で腹が立つイケメンキャラである。にもかかわらず、不思議とちょっと可愛く、憎めない印象を与えているのだ。
『メゾン・ド・ポリス』(TBS系)では、元警察官が住むシェアハウスに御用聞きとして出入りする瀬川草介を演じているのが、竜星涼(25)だ。
メゾンに出入りする「なんでも屋」の買い物コーディネーターでありながら、主人公・ひよりを尾行し、話を盗み聞きしたり、飲み屋に現れて愚痴を聞いたり。いつもニコニコの笑顔で、テンション高く、神出鬼没で、何を考えているかわからない。人当たりが良く元気で明るいのが、むしろ裏がありそうで、心に引っかかる「謎の人物」感を醸し出していた。と思ったら、終盤にきて、ヒロインが追う事件のキーパーソンとなってきている。
また、『グッドワイフ』(TBS系)では、自信家で強気で交渉上手な弁護士・朝飛を北村匠海(21)が演じている。
三兄弟の真ん中っ子として育ったことから、間に入って仲裁することを得意としているが、「和解交渉上手」は武器である反面、裁判の経験が一度もなく、経験不足という弱点も持っている。表面的な強さ・立ち回りの上手さの一方で、コンプレックスを抱く繊細さに、心惹かれた視聴者は多かったことだろう。