ヒーローからポンコツキャラに転身? 犬飼貴丈と“ベストマッチ”な『けもなれ』上野発

 『獣になれない私たち』(日本テレビ系)で、深海晶(新垣結衣)のダメダメ部下・上野発を演じる犬飼貴丈。8月まで『仮面ライダービルド』(テレビ朝日系)の主人公・桐生戦兎に扮し、ヒーローとして活躍してきた犬飼だが、今作ではそれとはかけ離れた“ポンコツキャラ”として、また新たな魅力をふりまいている。

 ツクモ・クリエイト・ジャパンの新入社員である上野は、第1話からいきなりポンコツぶりを露呈。ワンマン社長の九十九剣児(山内圭哉)にわかりやすくオドオドし、椅子に座ろうとすれば椅子からずり落ち、接待中に居眠りをして晶に注意され、会計時にはカードが止められていて支払いできないという始末。かたや、パソコンのデスクトップにはアイコンで「うえの」と描くなど自己主張は強めで、とにかく厄介な若者だ。

 仕事ができず、その上、熱意もない上野の尻拭いをする晶への同情から、序盤は上野に対してイライラする視聴者が続出。だが一方で、つい先日まで天才物理学者である戦兎を演じていた役者と同一人物とは思えないという、犬飼の表現力に驚く声も上がった。

 ドラマには、『仮面ライダービルド』を連想させるような遊び心がちょこちょこ挟まれているのが、ニクイところ。SNSを中心に、まず盛り上がりを見せたのは、初回放送で上野が食べていたカップラーメンの商品名が『ベストマッチ』だったこと。「ベストマッチ」とは、戦兎が変身する際に必要となるフルボトル2つのベストな組み合わせのことで、ビルドファンの中ではおなじみのワードだ。

 その後も、ビルドネタは折々に登場。第5話で映った(公式動画「胸キュン&ラブまとめ~毒舌モテ男編~」でも公開)、上野のスマホ画面に表示されていたアプリ名には「ビルドシティ」をはじめ、どっぷりの仮面ライダー仕様。「クラッシュ」、「シェイク」といった変身に関するキーワードのほか、「ペンギン(スケーター)」、「ニンニン(コミック)」などなど「ベストマッチ」に関するキーワードがズラリと並んでおり、再びファンを喜ばせた。

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