『ノーマーク爆牌党』インタビュー

石田明と矢本悠馬が語り合う、“攻めと守りの生き方” 「攻守って本当に表裏一体」

矢本「攻守って本当に表裏一体」


ーー今回の『ノーマーク爆牌党』を含め、『ちはやふる』や『賭ケグルイ』(MBS・TBS)など、競技系の作品への出演も多い印象です。

矢本:「人生を懸ける」とまで言ったら大げさかもしれないけど、試合に勝つために向かって行くことには、ロマンがありますよね。鉄壁も爆岡も自分が好きな麻雀で負けることを許さないし、負けたら「もう俺、何のために生きいてるんだ」くらい人生を懸けているから。自分の価値観が如実に出るところもそうですし、練習してきたものやセンスも全部出てしまうから、勝負ものは面白いと思います。

石田:一つのことにそれだけ本気になっているのは、人間として魅力的だし、そういう人たちを傍から見られるのが、こういう映画の素晴らしさだよね。

矢本:『M-1』も面白いだけじゃないですよね、感じるものがあります。芸人さんの全てがそこに掛かっているんだなと思うと、見ていて泣きそうになるときがよくあって。そういうのがあるから勝負には目を奪われるし、人を狂わせるくらい集中させてしまう何かがあるんでしょうね。

ーー石田さんは、お笑い芸人とは別に芝居というものをどのような意識でやっているのでしょうか?

石田:もともとお芝居は好きでよく観に行きますし、脚本や演出もやらせていただくこともあるので、芝居をしている人に対してのリスペクトは強いです。映像で見ることは簡単なんですけど、一緒に現場にいて、現場で感じたものが映像でどう映るのか、がそうやって二度楽しめる部分だったり、それが自分にとっていい経験になるなと思ったりするので参加しています。

ーー爆岡と鉄壁の攻めと守りの生き方というのも、作品のテーマとして描かれていますが、お2人はどう考えますか?

矢本:どうですか? 守りの石田さん。

石田:自分の人生を否定するわけではないけれど、守りすぎて勝ち損ねたこともたくさんあるので、だからこそ爆岡というキャラに憧れる部分もありますね。けれど、守ってきたからこそ今もあるし。だからこそ思うのが、「あ、結局こいつら同じとこ見てんねんな」と。行き先は全く一緒なので、そこに近道で行こうとしているか、遠回りしてでも行こうとしているかの違いなのかなと思います。

矢本:アプローチの仕方が異なるだけで、攻守って本当に表裏一体だなと気づかされる作品でしたね。

石田:これから10年後、鉄壁の方が強いかもしれないもんね。

矢本:僕は爆岡に近い性格と言いましたが、僕の「攻め」は結構「守り」だなとも思っていて。普段の自分が、どっしりしていたり、はっきりしたことを言ったりするのも、攻めているようで守備表現だったりするんです。爆岡と鉄壁も、それぞれ別々の形で「攻め」と「守り」を繰り出していると思うので、その違いなども楽しんで観てもらえたらいいなと思います。

(取材・文・写真=大和田茉椰)

■公開情報
『ノーマーク爆牌党』
シネマート新宿・シネマート心斎橋ほかにて公開中
出演:石田明(NON STYLE)、矢本悠馬、長澤茉里奈、高崎翔太、永田彬、モロ師岡
原作:『ノーマーク爆牌党』片山まさゆき(竹書房刊)
監督・脚本:富澤昭文
製作:永森裕二
プロデューサー:石川博幸、笠木望
キャスティングプロデューサー:久保田隆久
製作:「ノーマーク爆牌党」製作委員会
配給・宣伝:AMGエンタテインメント
制作:レフトハイ
麻雀監修:麻雀企画集団バビロン
協力:日本プロ麻雀連盟
(c)2018片山まさゆき/竹書房/『ノーマーク爆牌党』製作委員会
公式サイト:bakuhai-movie.com

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