波瑠×西島秀俊が語り合う、初共演作で感じた互いのギャップ 「イメージがすごく変わりました」

 『海猿』『S-最後の警官-』などの作品で知られる小森陽一の小説『オズの世界』を映画化した『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』が10月26日に公開される。本作は、彼氏と同じ超一流ホテルチェーンに就職したものの、いきなり地方の系列遊園地に配属された22歳の新入社員・波平久瑠美が、悩み、迷いながら奮闘する模様を描いた、“遊園地の舞台裏”が舞台の“お仕事エンターテインメント”だ。

 今回リアルサウンド映画部では、本作の主人公・波平久瑠美役で主演を務めた波瑠と、みんなから“魔法使い”と呼ばれ慕われるカリスマ上司・小塚慶彦を演じた西島秀俊にインタビュー。熊本にある実在の遊園地“グリーンランド”での撮影秘話や、初共演となったお互いの印象などについて話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

西島秀俊「波瑠ちゃんの普段の面白さが映画にも反映されている」

ーー波瑠さんは今回脚本を読む前から出演が決まっていたそうですが、実際に脚本読んでからは作品にどんな印象を受けましたか?

波瑠:とてもボリュームのある作品になりそうだなと思いました。物語の中には登場人物もたくさんいますし、発生するイベントも多かったので、これは1本の映画に収まるんだろうかと。でも、それまではドラマのお仕事が多かったので、熊本で1か月間撮影をするという、じっくりと撮れる環境で取り組めるのはものすごく嬉しかったです。

ーー主演映画自体も久しぶりですよね。

波瑠:久しぶりですね。しかもここまで規模の大きい作品は初めてだと思います。

ーー西島さんはいかがですか?

西島秀俊(以下、西島):脚本が瑞々しくて、とにかく素晴らしいなと思いました。波多野(貴文)監督は『SP』シリーズや『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』(テレビ朝日系)などの作品を手がけられてきた方なので、僕もハードな内容の作品でお会いするんだろうなと思っていたんですけど、この作品は題材も新鮮だったので、ぜひお受けしたいなと。波多野さんも橋本愛ちゃんも熊本出身なので、“熊本で熊本の映画を撮る”ことで、熊本を応援するという気持ちはどこかみんなの中にあったんじゃないかなとも思います。

ーー1か月も熊本で撮影したということで、皆さんの仲も深まったのでは?

西島:ずっとグリーンランドにいたので、そうでしたね。グリーンランドのスタッフの方々とも1か月一緒だったので、撮影が終わって飲んでいたら「西島くん、俺俺! 観覧車のシーンで待ってた俺だよ!」と話しかけられて、「あー! ありがとうございました」みたいなやりとりもあったんです。エキストラの方もたくさん来てくださったので、地元の皆さんと一緒に映画を1本撮ったという感じがして、本当に楽しい撮影でした。熊本の皆さんのサポートがあって完成した映画だと思います。

ーー今回初共演となったお互いの印象を教えてください。

波瑠:私は画面を通してでしか西島さんを見たことがなかったので、笑った顔を見たときにすごく不思議な気持ちになりました。おそらく皆さんの持っているイメージとはギャップがあって、明るく朗らかな笑顔をされる方だったので、イメージがすごく変わりました。怖い人だったらどうしようとか思っていたんですけど(笑)。

西島:怖いわけないじゃん(笑)。公安の人みたいな?(笑)

波瑠:勝手に厳しい人なのかなと思っちゃっていて(笑)。全然そんなことなかったですね。

西島:でも、波瑠ちゃんもクールビューティーぶっていますけど、全然そんなことはない(笑)。真顔で変なことを言う天然の面白い人ですね。今回は普段の面白さが映画にも反映されていると思います。

波瑠:私なにか言いましたっけ?

西島:いや結構変なことばっかり言ってたよ(笑)。ほのぼのとした人ですね。

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