山田孝之×菅田将暉の絶妙なコンビネーションを堪能できる? 『dele』の軸となる男の“絆”

 4月に「菅田山田」名義でTwitterアカウントが開設され、山田孝之×菅田将暉で“なんかやるみたいよ”と予告されてから3カ月。ついにW主演ドラマ『dele(ディーリー)』が7月27日にスタートする。日本ドラマ史上初の“デジタル遺品”にスポットを当てた本作。プライベートでも親交がある、実力派2人の競演が大きな話題を集めるドラマの見どころを紹介したい。

 『ストレイヤーズ・クロニクル』『真夜中の五分前』など、数々の著作が映画化されているベストセラー作家・本多孝好が、完全オリジナルドラマの原案・脚本に初挑戦。山田と菅田に当て書きしたキャラクターを軸に描いたというから、それだけでも期待せずにはいられない。そして、第1話を完成披露試写で鑑賞した筆者が断言しよう。その期待が裏切られることはない、と。

 ドラマのタイトルである『dele』は“削除”を意味する校正用語。第1話は、弁護士の坂上舞(麻生久美子)が、被告人として出廷した真柴祐太郎(菅田将暉)を弟の圭司(山田孝之)に紹介するところから始まる。祐太郎は、圭司が立ち上げた会社「dele.LIFE」で働くこととなり、その「dele.LIFE」が請け負う仕事こそが“デジタル遺品”の処理。生前のクライアントから依頼を受け、その人の死後に不都合なデジタルデータを内密に抹消するのだ。

 まず見どころとなるのは、完成披露試写会の際、山田が「死にそうでした」と話していた圭司のセリフ回し。プログラマーの圭司は、当然コンピュータについての知識が豊富だが、かたや祐太郎は完全なるド素人。当たり前のように専門用語を羅列する圭司に、意味がまったく理解できずにポカンと口を開ける祐太郎。この正反対コンビの掛け合いがたまらない。しかも、ドラマのレギュラーキャラクターは圭司、祐太郎、舞の3人だけ。舞も重要人物ではあるが、やはり物語の中心となるのは圭司と祐太郎であり、1話内でこの絶妙なコンビネーションをたっぷりと楽しむことができるのも嬉しい。

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