1つのシーンに最低1日? 『ザ・スクエア』リューベン・オストルンド監督のインタビュー映像公開

 4月28日に公開される『ザ・スクエア 思いやりの聖域』より、監督を務めたリューベン・オストルンドのインタビュー映像が公開された。

 第70回カンヌ国際映画祭で最高賞であるパルムドールを受賞した本作は、美術館を舞台に“毒とユーモア”で人間の本質に迫る、社会派ドラマ。現代美術館のキュレーターであるクリスティアンが、次の展覧会で展示すると発表した“ザ・スクエア”によって、社会的地位が脅かされていく模様を描く。

『ザ・スクエア 思いやりの聖域』リューベン・オストルンド監督インタビュー映像

 オストルンド監督は公開された映像で、本作の企画は「人々に、思いやりの心について考えてほしかった」という思いで実際にスウェーデンに作ったアート作品“ザ・スクエア”から生まれたと語り、劇中に登場する“ザ・スクエア”が、実は現実に存在し、映画はそこから構想されたものだと明かす。

リューベン・オストルンド監督

 また、風刺の効いた映画製作者と言われることをどう思うかと問われると、「“風刺”という言葉を辞書で調べてみると、ますます好きになる言葉だね。現代に存在する問題を取り上げて、何回かひねり批判するのは刺激的で美しい。風刺の効いた映画は褒め言葉だね」と笑顔で回答。

 さらに、役者を疲弊させるために、平均30テイクくらい撮影を行うことを明かし、「1つの場面を撮影するために最低1日は費やす」とも語っている。その理由は「役者が同じ場面を繰り返し演じると、持久力がつく」からだそうで、3〜4テイクだけの撮影に慣れているエリザベス・モスやドミニク・ウェストらハリウッドで活躍する俳優については、「彼らも私の撮影方法に慣れるまでに数日かかったと思う。1日の終わりまでエネルギーを残す方法は、最終的にうまくいったと思う」と撮影の裏側を話した。

菊地成孔

 なお、オストルンド監督の初来日も決定しており、4月11日には監督が登壇する先行プレミア上映も開催される。オストルンド監督と対談するゲストスピーカーとして、音楽家・文筆家の菊地成孔の登壇も決定している。

■公開情報
『ザ・スクエア 思いやりの聖域』
4月28日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開
監督・脚本:リューベン・オストルンド
出演:クレス・バング、エリザベス・モス、ドミニク・ウェスト、テリー・ノタリーほか
配給:トランスフォーマー
後援:スウェーデン大使館、デンマーク大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
2017年/スウェーデン、ドイツ、フランス、デンマーク合作/英語、スウェーデン語/151分/DCP/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:The Square/日本語字幕:石田泰子
(c)2017 Plattform Produktion AB / Société Parisienne de Production / Essential Filmproduktion GmbH / Coproduction Office ApS
公式サイト:www.transformer.co.jp/m/thesquare/

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