『タクシー運転手』4種のキャラクターポスター公開 ソン・ガンホらのコメントも
4月21日公開の映画『タクシー運転手 ~約束は海を越えて~』より、キャラクターポスターが公開された。
本作は、1980年5月に起きた韓国現代史上最大の悲劇・光州事件の真実を全世界に伝えたドイツ人記者ユルゲン・ヒンツペーターと、彼を乗せたタクシー運転手キム・サボを基にした物語。実在した2人が肌で感じた、“あの日”をコミカルかつシリアスに描く。
11歳の娘を一人で育てる平凡なタクシー運転手マンソプ役をソン・ガンホが演じる。本国では『グエムル 漢江の怪物』、『弁護人』に続き、本作をもって関わった作品が全て動員1,000万以上突破している。また、ドイツ人記者ピーター役には、『戦場のピアニスト』『ヒトラー ~最期の12日間~』、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』など幅広く活躍しているトーマス・クレッチマン。ほか、『コンフィデンシャル/共助』のユ・ヘジン、『ザ・キング』のリュ・ジュンヨルが集結した。
公開されたポスターは全部で4種類。黄色い制服姿のマンソプのキャラクターポスターには「乗客が行けと言えば、タクシーはどこにだって行く」というキャッチが。マンソプという役についてソン・ガンホは「平凡なタクシー運転手であるマンソプは私達と同じ一人の人間であり、一市民だ。重要な決断や選択をしたという姿よりも、”お客さんを連れて帰らないと”という彼のセリフに見られるように、タクシー運転手という一人の人間として、彼が守ろうとした道理を表現するために努力した」とコメント。
ドイツの国旗が付いたカメラを片手に、真剣な表情で取材中のドイツ人記者ピーターのキャラクターポスターには「約束する。必ず真実を伝える」というキャッチが添えられている。役作りについてクレッチマンは「(ピーター役のモデルになった)ユルゲン・ヒンツペーターは人権のために闘った正義感の強い人物だ。彼を演じる上で多くを悩み、劇中で多くの人々と出会い、自分のカメラで彼らを撮りながらピーターという人物に近づこうと努力した。『タクシー運転手』は人々の関係を通じて深い感動を与える映画であり、私たちの真実の物語だ。」と語った。
また、マンソプとピーターを助ける光州のタクシー運転手ファン氏のキャラクターポスターには「あんたは悪くない。謝るべき連中は別にいる」というキャッチが添えられ、情に厚く、温かい人柄が滲み出る。ファン氏を演じたユ・ヘジンは「ファン・テスルは地道に生きている純粋で温もりのある人物だ。悲しい歴史を扱った映画だが、ファン・テスルがどんな人物であったかを最優先に書いていた点が、より良かった。当時の人々の話を正直に描くことのできた『タクシー運転手』という作品に出会えたことは光栄なことだ」とコメントした。
リュ・ジュンヨルが演じた、光州でピーターとマンソプの通訳を担当する大学生ジェシクのキャラクターポスターには「大学歌謡祭に出たくて大学に入ったんだ」というキャッチが。大学歌謡祭は、1977年から2012年まで韓国内の名大学からの参加者を集めて1位を争うイベント。慌ただしい状況のなかでも、一夜で大スターになる憧れの舞台を目指し、夢と笑顔を忘れない好青年ジェシク役について、リュ・ジュンヨルは「ジェシクは光州で生まれて育った平凡な大学生だ。光州市民という彼らの立場で彼らの視線で眺める努力をし、胸が熱くなった。『タクシー運転手』は私たち市民の姿を、彼らが感じたことをそのまま感じることができる映画だ」とその気持ちを伝えた。
■公開情報
『タクシー運転手 〜約束は海を越えて〜』
4月21日(土)より、シネマート新宿ほかにて公開
監督:チャン・フン
出演:ソン・ガンホ、トーマス・クレッチマン、ユ・ヘジン、リュ・ジュンヨル
配給:クロックワークス
2017年/韓国/137分
(c)2017 SHOWBOX AND THE LAMP. ALL RIGHTS RESERVED.
公式サイト:http://klockworx-asia.com/taxi-driver/