黒島結菜×高杉真宙が語る、同学年キャスト集まった『プリンシパル』の裏側 「小瀧さんに引っ張ってもらった」

黒島結菜×高杉真宙『プリンシパル』対談

 いくえみ綾の人気コミック『プリンシパル』を黒島結菜と小瀧望(ジャニーズWEST)W主演で、の実写化した映画『プリンシパル~恋する私はヒロインですか?~』が3月3日に公開される。『地下鉄(メトロ)に乗って』『花戦さ』の篠原哲雄がメガホンを取った本作は、東京の女子高でハブになり逃げるように札幌に引っ越した住友糸真が、転校先の高校で、校内イチの俺様系モテ男子・弦とゆるふわ系モテ男子・和央と出会い、女子の間で「弦と和央はみんなのもの」というルールがある中で、彼らと距離を縮めていく模様を描いたラブストーリーだ。

 リアルサウンド映画部では今回、糸真を演じた黒島と和央を演じた高杉にインタビューを行った。それぞれの役柄を演じるにあたって意識したことから、同年代のキャストが集まった撮影現場の様子やお互いの印象などについて語り合ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

高杉「登場人物一人ひとりのキャラクターが深い」

ーー原作漫画は累計発行部数150万部を超える人気作品です。作品について、どのような印象を受けましたか?

黒島結菜(以下、黒島):今回のお話をいただいてから原作を読ませていただいたのですが、イケメンがいて、かわいい女の子がいて、その2人が恋をする……という王道なストーリーではなくて、もっとリアリティがある、実際にありそうな話だなと感じました。いいところだけではなくて嫉妬などの人間の黒い部分まで描かれていたので、一般的な少女漫画のイメージとは違う、人間味があって面白い作品だと思いました。

高杉真宙(以下、高杉):僕は普段から少女漫画を読む方なのですが、『プリンシパル』は登場人物一人ひとりに渦巻いている感情自体が濃いなと感じました。いろいろな恋愛があって、しかも登場人物がそれぞれの悩みを抱えているので、わりとヒューマンドラマに近いなと。少女漫画ですけれど、男でもすごく面白く読める作品でした。自分が演じる和央の感情を読み取るだけでも、何度も原作を読み返すしかないぐらい難しい。それほど登場人物一人ひとりのキャラクターが深いなと思いました。

ーー予告編では、映画本編の映像と原作のカットが織り交ぜられて展開していましたが、それぞれの役柄を演じるにあたって、原作はどの程度意識したのでしょうか。

黒島:最も意識したのはなるべく原作のイメージを壊さないようにすることでした。原作の糸真は小動物っぽいところがあったので、身ぶりや手ぶりなどコミカルな動きをなるべく多くすれば、原作の糸真に近づけるのではないかと。だからなるべく女の子っぽくしすぎないようには注意しました。展開が早かったり多少のズレが生じたり、原作ものを映画化する際にはどうしても違いは生まれてしまうものなので、原作で描かれている糸真の気持ちの変化やつながりを丁寧に伝えられるように役を作っていきました。

ーー役作りについては、事前に篠原監督とも入念な話し合いを行ったそうですね。

黒島:そうですね、監督とはたくさんお話しをしました。あと、現場には実際に高校生の女の子がたくさんいたので、その世代の女の子の気持ちを聞きながら、みんなで作っていった部分もあります。

高杉:僕も原作はガッツリ意識しました。自分自身が演じる役はどれも好きになるし、愛を持って演じたいなと思うんですけれど、今回の和央というキャラクターは、原作漫画を読んでいて単純に一ファンとして好きになったんです。だからこそ全てを理解した上でセリフを言いたいと思いましたし、「このときの感情はこうだからこういう気持ちになっていく」ということを代弁できるように、できるだけ和央を、人としてその場で生かしていけたらなと考えました。

ーー黒島さん演じる糸真は、東京の女子高でハブられて札幌の高校に転校するも、クラスの人気者の2人の男子との関係によって、またハブの対象になってしまうという役柄です。自身の高校生活を振り返って、このような光景は見たことはありましたか?

高杉:なかなかないですよね?

黒島:いやぁ、ないですね。

ーークラスに超人気の男子がいたりとか。もしかしたらそれが高杉さんだったかもしれないですけれど。

高杉:いやー、僕はそんな人物ではなかったですね(笑)。でも、何でもできてモテる男の子はいましたよ。僕はそういう人とは程遠い、友人Cとかでしたから。その人の友人ですらなかったですけれど(笑)。

黒島:(笑)。でも、別世界な話だけど、実際にあってもおかしくない、ギリギリのラインですよね。だからこそ親近感を持てた気がします。実際にあったとしても私は関わらずに遠くから見ていると思いますが(笑)。

黒島「同学年だからこそ、どう接していいかわからないところがあった」

ーー今回2人は初共演ですよね。しかも弦を演じた小瀧さんを含めて皆さん同学年という。

高杉:そうなんですよ。なかなかない経験で。

黒島:本当に珍しいです。私は初めてでした。

高杉:川栄さんも歳は近いですし、4人中3人が同学年というのは本当に珍しくて。

黒島:でも逆に、同学年だからこそ、どう接していいかわからないところがあって(笑)。年上の方だと、話しかけていただいたりきっかけを作っていただくことが多いですし、年下の方だったら、こっちからちょっと頑張ってみようかなと思うんです。でも、同学年ってどうしたらいいんだろう……と思って。我々は何もできず、小瀧さんに結構任せてしまって(笑)。

ーー小瀧さんがみんなを引っ張って行く感じだったんですか?

黒島:そうですね。最初はお互い探り探りだったんですけど、一番「頑張ろう!」というきっかけ作りをしてくれそうな雰囲気を小瀧さんから何となく感じていたので。

高杉:彼に任せてしまいました(笑)。

黒島:遊ぶためのカードゲームを買ってきてくれたり、現場が寒かったのでスリッパを買ってきてくれたり、小瀧さんがきっかけ作りを一番してくれましたね。

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