丸腰の木村拓哉に、大塚寧々が心の内を打ち明ける 『BG~身辺警護人~』切なく温かい第2話

 ゲスト俳優が、ボディーガードの依頼人として登場する『BG~身辺警護人~』(テレビ朝日系)。1月25日放送の第2話では、判決を控える裁判官・行永辰夫(田中哲司)の妻・亜佐美(大塚寧々)を、島崎章(木村拓哉)たちが警護。「SPとボディーガードって、月とスッポンね」と嫌味をこぼす亜佐美の生活に付き添ううちに、彼女の秘密が明らかになっていった。

 「老人ホーム殺害事件」の判決を控える行永宅の、玄関先の自転車が放火される事件が発生。脅迫行為とみた警察は捜査を開始し、行永には警視庁SP・落合義明(江口洋介)らがつくこととなるが、妻である亜佐美にはSPがつかない。そこで章たち民間のボディーガードの出番である。武器を携帯していない章たちに対して、「それじゃ一般人じゃない。なにで守るの? まさか勇気で守るなんて言わないわよね」と言う亜佐美は、章と菅沼まゆ(菜々緒)に食器洗いや玄関掃除など、家事を押しつける。終始小馬鹿にしたような態度に物言いの、なかなかに嫌味な女性である。

 外出先にも同行する章たちであるが、亜佐美はいくども彼らを巻こうとする。その彼女に対し「本当はひとりになりたい、何か目的があるんじゃないか」と勘づく章。そしてとうとう亜佐美は彼らの前から姿を消す。焦る身辺警護課の面々。この一大事に「責任を取る」と言う菅沼に、「取れないよ。BGは一度失敗すると業界から締め出される……らしい」と章は返していた。

 章たちは、警護対象者である亜佐美というひとりの女性と過ごすうちに、彼女の秘密に近づいていく。「裁判官なんて窮屈」と口にする彼女は、たったの2畳、月額1万8000円のトランクルームを心の拠り所としていたのである。そのトランクルームを紹介した男が、かつて行永が担当した裁判の被害者遺族だとは知らずに。「丸腰だからこそ。武器を持っていないからこそ」としばしば口にする章だが、見た目はただの「一般人」でありながら、いざという時に頼りになる。そんな彼にだからこそ、彼女も心の内を明かしたのかもしれない。

 と、ちょっとばかり切なく温かい回であったが、菅沼と沢口正太郎(間宮祥太朗)の立ち位置が見えてきて面白い回でもあった。亜佐美のワガママに振り回される菅沼は終始インカムで章にグチをこぼし、沢口は「SPみたいね」という亜佐美に対して「マジっすか」と嬉しそうにヘラヘラとニヤつく。プライドはないのかとツッコミを入れたくなるものの、これらふるまいを自然に見せる間宮の演技が光っていた。

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