リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、樹木希林らが出演 是枝裕和監督最新作6月公開
是枝裕和監督の最新作(タイトル未定)が6月に公開されることが決定し、 リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏、佐々木みゆ、樹木希林の出演が発表された。
本作は、“犯罪”で生計をたて、ひっそりと東京の下町に暮らす、平凡で貧しい家族の物語。この度発表された本作のキャストには、『そして父になる』で庶民的な父親を好演したリリー・フランキーをはじめ、 祖母役に是枝作品の“家族”に欠かせぬ存在である樹木、妻役に是枝組初参加となる安藤、妻の妹役に松岡が決定。さらに、オーディションで選ばれた、城桧吏と映画初出演となる佐々木みゆ、2人の子役が名を連ねる。
再開発が進むなか、残された古い住宅街で、日雇い仕事の父・治(リリー・フランキー)と息子の祥太(城桧吏)は、“親子”ならではの連携プレーで万引きに精を出す日々を送る。ある日、帰り道に団地の廊下で凍えている幼い女の子・じゅり(佐々木みゆ)を目にし、思わず家に連れて帰った治は、体じゅう傷だらけの彼女の境遇を察し、妻の信代(安藤サクラ)も面倒をみることに。祖母・初枝(樹木希林)の年金を頼りに暮らすその一家は、風俗のバイトをしている信代の妹・亜紀(松岡茉優)、そして新しい家族のじゅりも加わり、貧しいながらも幸せに暮らしていたが、ある事件をきっかけに家族の隠された秘密が明らかになっていく。
本作は、昨年12月15日にクランクインし、1月いっぱいで撮影を終える予定とのこと。
是枝裕和(監督・脚本・編集)コメント
きっかけは、死亡通知を出さずに親の年金を不正に貰い続けていた家族が逮捕された事件に触れたことでした。他人から見たら嘘でしかない「死んだと思いたくなかった」と言う家族の言い訳を聞いて、その言葉の背景を想像してみたくなりました。血のつながりについて、社会について、正しさについて、10年くらい自分なりに考えて来たことを全部この作品に込めようと、そんな覚悟で臨んでいます。とはいえ、意気込んでいるわけではありません。ただ、このキャストですから、気合いは入ります。何度目かのお付き合いになる方とも初対面のように、新鮮な気持ちで向き合えればと思っています。オーディションで出会ったふたりの子どもたちが本当に素晴らしく、毎日ワクワクしながら撮影に臨んでいます。
リリー・フランキー(柴田治役)コメント
本作出演の意気込み
是枝監督とはもう4回目。純粋に嬉しいです。是枝組独特の穏やかで澄んだ空気感の中、本作は社会や人にとって、とても重大なのに、ほんの1日で黙殺されてしまうような出来事にフォーカスを当てていく。是枝監督らしい、いい作品になると感じています。
本作出演依頼を受けての感想
今の自分に出来る事を全部出せればなと思います。撮影に入る前に、是枝監督に「台本いりますか?」って聞かれたんです。今回も子役は台本をもらっていないので、僕は台本を頂きましたけど、子役のような気分でみずみずしくやりたいですね。
安藤サクラ(柴田信代役)コメント
本作出演依頼を受けての感想
とても個人的且つ感覚的なことですが、いまこのタイミングでこの作品に出演できることをとても嬉しく思っています。
本作出演の意気込み
どんなことになることやら、なかなか想像ができません。とにかく、やってみます! えいえいおー!
松岡茉優(柴田亜紀役)コメント
本作出演依頼を受けての感想
あの本を読んだ、あの映画を見た。産まれて、育ててもらって、生きてきたすべてのことが正しかったんだと肯定されたような気持ちでした。夢のような顔合わせは現実には思えなかったです。
本作出演の意気込み
いよいよ近くに役が寄ってきて、出会ったことのない近さに居て、これは本当なんだと実感しました。誰の苦にもならないものなんて作れないと思っていましたが、出来るかもしれないと、私にはこれが希望に感じています。
樹木希林(柴田初枝役)コメント
本作出演依頼を受けての感想
是枝作品の中に居るのは これで おしまい
ちょいと ブラブラしすぎる
台本は読みちがえるわ 口は出すわ
悪口は言うわ 都合悪けりゃボケたふりするわ
困ったもんだ。
本作出演の意気込み
柴田初枝役 樹木希林
75才の私が つくろわずに ズルズルと
人前に出ると こんな姿かな。 朝起きて
あれ? 今日も生きてる。 じゃあ
食べてみるか 歩いてみるか ついでに
意地悪もしてみるか。 困ったもんだ
■公開情報
タイトル未定
6月公開予定
監督・脚本・編集:是枝裕和
出演:リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優、城桧吏、佐々木みゆ、樹木希林
製作:フジテレビ、ギャガ、AOI Pro.
配給:ギャガ
(c)2018フジテレビジョン ギャガ AOI Pro.