秋元康のアイドルドラマに変化? けやき坂46『Re:Mind』の“演技合戦”を読む

『Re:Mind』は秋元康ドラマの特異点?

 第7話冒頭までに残ったのは、佐々木美玲、柿崎芽実、高瀬愛奈、高本彩花、齊藤京子、加藤史帆、佐々木久美の7人。状況に合わせ、的確に、役の感情を顔のパーツや台詞回しで表現できる佐々木美玲。低音ボイスを生かし、常に吠えるように話す齊藤。この2人を除けば、今回のキーとなる高瀬の演技が特に印象的だった。それまで会話に入ることが比較的少なく、一定のトーン、抑揚、表情の変化で演技していた彼女。また、若干台詞の聞き取りづらさも感じていた。しかし、今回は、ストーリーの根幹に関わっていることが発覚。その状況下で精神的に追い詰められた役の心情を見事にとらえ、長台詞もはきはきと発していた。

 第7話以降も残り、今回は名前を挙げなかったメンバーも、みな初回と比較し、著しく演技を向上させている。特に、第8話では、キーとなる加藤に注目すべし。彼女は、あることが原因で声を失った設定だが、第7話で声が出せると判明。「なぜ声を出せなくなったのか?」、ストーリーの根幹に大きく関わる出来事が原因だが、その独白では、恐らくファンでも見たことがないような加藤の一面を見られるはずだ。

(文=梅澤亮介)

■放送情報
木ドラ25『Re:Mind』
テレビ東京にて、毎週木曜深夜1:00~1:30放送
Netflixにて、毎週金曜先行配信
BSジャパンにて、毎週火曜23:00~23:30放送
主演:けやき坂46 ※下記50音順
(井口眞緒、潮紗理菜、柿崎芽実、影山優佳、加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、佐々木美玲、高瀬愛奈、高本彩花、東村芽依)
企画・原作:秋元康
脚本:室岡ヨシミコ、田中洋史、保坂大輔
監督:内片輝、石田雄介、頃安祐良、古川豪
音楽:牧戸太郎
主題歌:けやき坂46「それでも歩いてる」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
チーフプロデューサー:大和健太郎
プロデューサー:江川智、野村敏哉
共同プロデューサー:成田岳
アソシエイトプロデューサー:小林史憲
コンテンツプロデューサー:滝山直史、鎌仲佑允
In association with Netflix
制作:テレビ東京/ADKアーツ
製作著作:「Re:Mind」製作委員会
(c)「Re:Mind」製作委員会
公式サイト:http://www.tv-tokyo.co.jp/remind/
公式Twitter:@tvtokyo_remind

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