村上虹郎が語る、制服へのロマンと音楽愛 『二度めの夏、二度と会えない君』インタビュー

 「音楽は、今の僕にはなくてはならない存在」

――本作は、音楽を通して人の心が変化していくというお話ですが、最後に村上さんにとって音楽とは何かを教えてください。

村上:難しい質問ですね……。音楽は、今の僕にはなくてはならない存在です。もし、なくなってしまったら、すごく困ります。すでに生活の一部になっていますし、映画にも欠かせないもの。音楽はすごいですよね、人を動かす。それに、何でも音楽になると思うんです。もちろん、コードや和音、スケール(音階)などの決まりはありますが、たとえば、ノイズ系の音楽をやっている人たちだったら、換気扇や空気清浄の音を音楽の一部として使用することもある。会話だって音だからある意味では音楽なんです。もっと言うと、映画だって音楽です。監督のセンスもそうですが、俳優の声だって映画の中では重要です。そういう意味では極端に言うと、すべて音楽に直結している。僕は日常に音楽がありふれた環境で育ったので、幼い頃から家にはたくさん楽器もあるし、おもちゃと同じような感覚で、音楽と一緒に育ってきました。だから、音楽とは何かってすべて言葉にして答えられないほど、僕にとっては大切な存在です。

(取材・文・写真=戸塚安友奈)

■公開情報
『二度めの夏、二度と会えない君』
現在公開中
原作:赤城大空「二度めの夏、二度と会えない君」(小学館「ガガガ文庫」刊/ガガガ文庫10周年企画)
脚本:長谷川康夫
監督:中西健二
出演:村上虹郎、吉田円佳、加藤玲奈、金城茉奈、山田裕貴、本上まなみ、菊池亜希子
スクリーンナンバー:たんこぶちん&Primember「遠距離恋愛爆撃ミサイル」「さよなら監獄教室」「TIME」「グライダー」「蝉時雨ライダーズ」(YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS)
エンディングテーマ:たんこぶちん「夏のおわりに」(YAMAHA MUSIC COMMUNICATIONS)
配給:キノフィルムズ/木下グループ
(c)赤城大空・小学館/ 『二度めの夏、二度と会えない君』パートナーズ
公式サイト:http://nido-natsu.com

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