窪田正孝と新田真剣佑、永野芽郁を巡る三角関係に 『僕たちがやりました』新たな友情の芽生え

 最初にトビオが唄っているのは『15の夜』。仲間たちと連んで、些細な悪さをして、現実から解放されようとした中学生の頃の尾崎豊の思いを綴ったこの曲は、これまでの“そこそこ幸せ”を求めていたトビオのキャラクターに符合する。さらに、二番の歌詞にある「夢見てるあの娘の家の横を サヨナラつぶやき走り抜ける」というフレーズは、あえて蓮子を避けている現在のトビオの姿とも重なる部分がある。

 一方で、市橋が歌う『卒業』は、タイトルの通り学業からの卒業でもあり、歌詞にある通りの“支配からの卒業”を唄った歌である。しかし、それと同時に、仲間と連む『15の夜』とは対照的な、孤独の歌だ。自分を誇示するために他人を傷つけたことへの後悔と、自分や周りの環境が変わって行くことで孤独になって行くことへの恐れが描かれている。矢波高のリーダーとして君臨し、子分たちに裏切られて孤独になった市橋にとって、蓮子とトビオの存在は救いになるのだろうか。

■久保田和馬
映画ライター。1989年生まれ。現在、監督業準備中。好きな映画監督は、アラン・レネ、アンドレ・カイヤット、ジャン=ガブリエル・アルビコッコ、ルイス・ブニュエル、ロベール・ブレッソンなど。Twitter

■放送情報
『僕たちがやりました』
毎週火曜21:00~21:54
出演:窪田正孝、永野芽郁、新田真剣佑、間宮祥太朗、葉山奨之、今野浩喜、川栄李奈、板尾創路、水川あさみ、三浦翔平、古田新太ほか
原作:『僕たちがやりました』原作:金城宗幸/漫画:荒木光(講談社「ヤングマガジン」刊)
脚本:徳永友一
主題歌:DISH//「僕たちがやりました」
OP曲:Mrs. GREEN APPLE「WanteD! WanteD!」
演出:新城毅彦、瑠東東一郎
プロデュース:米田孝(カンテレ)、平部隆明(ホリプロ)白石裕菜(ホリプロ)
制作協力:ホリプロ
制作著作:カンテレ
(c)関西テレビ
公式サイト:https://www.ktv.jp/bokuyari/index.html
番組公式Twitter:https://twitter.com/bokuyari_ktv

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