竜星涼はイケメン枠を越えるーー『Bros.マックスマン』で見せたコメディセンス

表現者としての竜星涼の魅力

 パリコレデビューからも分かるとおり、183センチの長身かつ嫌味のないルックスは、イケメン俳優として売るのに十分。しかし、本人は“表現者”としてのこだわりを口にすることが多く、イケメン枠内に収まる気はないようだ。

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 今後に目を向けても、2月公開の『君と100回目の恋』でベースに初挑戦し、秋公開予定の話題作『先生!』にも名を連ねている。だがまずは、冒頭に紹介した『Brs.マックスマン』で竜星の実力を感じてほしい。あるとき英雄が、嗅覚、視力、聴覚などに一気に覚醒して悶絶する姿は必見だ。また、本作では、体は変身後の姿のまま、顔をさらして戦うシーンが含まれている。このメットオフシーンは、竜星からの提案とのこと。そうしたエピソードからも作品に向かう姿勢を伺い知ることができる。

 並み居るイケメン若手俳優のなかでも、コメディができるというのは、大きな武器だ。恵まれた容姿を生かしつつ、今後も挑戦的な姿勢を忘れずに突き進んでほしい注目株だ。

■望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。

■公開情報
『Bros.マックスマン』
公開中
監督:増田哲英
脚本:福田卓郎
出演:竜星涼、内田理央、千葉雄大、山本美月ほか
(C)2016「Bros.マックスマン」製作委員会

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