斎藤工、黒木華、李相日ら賞賛 『たかが世界の終わり』著名人コメント公開へ
グザヴィエ・ドラン最新作『たかが世界の終わり』より、斎藤工、黒木華、李相日らのオピニオンコメントが公開された。
本作は、愛しているのに傷つけ合ってしまう、ある家族の1日の様子を題材にしたヒューマンドラマ。ギャスパー・ウリエル、レア・セドゥ、ヴァンサン・カッセル、マリオン・コティヤール、ナタリー・バイらが共演し、本年度のカンヌ国際映画祭にてグランプリに輝き、アカデミー賞外国語映画賞カナダ代表作品にも選ばれている。
『悪人』『怒り』を手掛ける映画監督の李相日は、「まさに、ドランが創造する“家族”だ。誰よりも深く傷つけ合い、憎しみ合い、それでも愛し合う。果てしない深淵に映るその姿は、僕自身の家族かもしれない」と賞賛の言葉を贈り、女優の黒木華は「目が印象的でした。家族という、切るに切れない絆の中で、受け入れられないという事が、こんなにもお互いを傷つける。息苦しさが、映像の中で輝いていた」とコメントを寄せている。
著名人コメント一覧
李相日(映画監督)
まさに、ドランが創造する“家族”だ。誰よりも深く傷つけ合い、憎しみ合い、それでも愛し合う。果てしない深淵に映るその姿は、僕自身の家族かもしれない
黒木華(女優)
目が印象的でした。家族という、切るに切れない絆の中で、受け入れられないという事が、こんなにもお互いを傷つける。息苦しさが、映像の中で輝いていた。
斎藤工(俳優)
人間と言う悪循環
行き場の無い真実
言葉・感情の斜陽
ドランの到達した
淘汰された心の境地に打ち拉がれる
~斎藤工ブログより~
鈴木杏(女優)
冷たい孤独を共有できる誰かがきっといる。この映画で、どれだけの人が救われるだろう。私もその一人です。
長塚圭史(劇作家、演出家、俳優)
裸にされたようなこの恥ずかしさは痛いほどなのに、もう一度観たくなるのはどういうわけだ。説明過多に陥らないことで、見事に血縁の宿命を描き出した。
西田尚美(女優)
家族となると、途端に距離感がわからなくなる。そこに愛はあるのに。本当、不器用で愛おしくなる。
串田和美(俳優、演出家、舞台美術家)
僕らがよく知っている
むしろ古風で不器用な
心どうしの響きあい。
映画は新しい詩(うた)にして
僕らの肩を叩いてくれる。
栗原類(モデル/俳優)
登場人物達が心情をぶつけ合う中に互いの闇をさらけ出す中には密かに笑える瞬間もある。音楽もトム・アット・ザ・ファームの様にチョイスが絶妙であり、全ての曲が主人公から見たこの世界を表現していてエンディングの曲も凄く印象的です。
操上和美(写真家)
饒舌と沈黙、クローズアップ、皮膚感覚で描く、ドランの新たなる旅立ち。
森新太郎(演出家)
二度見るべき映画ではないと思う。心の中で静かに、何度も何度も、余韻を味わい尽くすべき映画だと思う。
エドツワキ (アーティスト)
五人の顔を見つめる。
肌、髪、まなざし、唇の端の機微..
言葉の切れ目から滲み出す其々の愛。
西陽の光が天国のようだ。
あわつまい(モデル)
グザヴィエ・ドランは私たちを裏切らない。些細な事で衝突する家族。今にも崩れてしまいそうだけど、最後には見えない絆で繋がっているからこその深い愛を感じました。
ヴィヴィアン佐藤(アーティスト、ドラァグクイーン)
そこに居ないことで均衡が保たれることがある。それは家族でも何光年も先にすでに燃え尽きた星々でも同じだ。しかし、存在はしなくとも、その愛や輝きは私たちに影響を及ぼし続ける。
■公開情報
『たかが世界の終わり』
2017年2月11日(土)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
監督・脚本:グザヴィエ・ドラン
原作:ジャン=リュック・ラガルス「まさに世界の終わり」
出演:ギャスパー・ウリエル、レア・セドゥ、マリオン・コティヤール、ヴァンサン・カッセル、ナタリー・バイ
配給:ギャガ
提供:ピクチャーズデプト、ギャガ、ポニーキャニオン、WOWOW、鈍牛倶楽部
後援:カナダ大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
原題:Juste la fin du monde/カナダ・フランス合作映画/99分/カラー/シネスコ/5.1ch デジタル/字幕翻訳:原田りえ
(c)Shayne Laverdiere, Sons of Manual
公式サイト:gaga.ne.jp/sekainoowari-xdolan/