『ロスト・バケーション』の“サメ”はどう描いた? コレット=セラ監督ら、制作秘話明かす

『ロスト・バケーション』監督がコメント

 7月23日より公開されるブレイク・ライブリー主演作『ロスト・バケーション』より、本作に登場するサメについてのジャウマ・コレット=セラ監督のコメントが到着した。

 本作は、『ラン・オールナイト』『フライト・ゲーム』のコレット=セラ監督が、『アデライン、100年目の恋』のライブリーとタッグを組んだサバイバル・アクション。休暇を過ごすため秘境の島のビーチを訪れたサーファーで医学生のナンシーが、一匹の巨大な人喰いサメの襲撃により絶望的状況に追い込まれながらも、生き残るために奮闘する模様を描く。

 本編に登場するサメは、ホホジロザメという絶滅危惧種で、『フューリー』などの作品でVFXを手がけたMammal Studiosが、本物に近いサメをCGで制作した。本作において重要なキャラクターとなるサメについてコレット=セラ監督は、「映画の全体の半分は、サメの存在を感じさせたいと思った」と明かし、「サメはメスにすることにした。メスの方が少し大きくて、交尾による大きな傷跡が残っている個体が多いんだ。メスの方が守ろうとする気持ちが強い分、見た目がオスよりも怖いんだ」と、並々ならぬサメへのこだわりを見せた。

 『ベイブ』で第68回アカデミー賞視覚効果賞を受賞した、視覚効果スーパーバイザーのスコット・E・アンダーソンは、「高性能のドイツ車ではなく、パワフルなディーゼルエンジンの大型トラックとして、サメを考えるように、とアニメーターたちにしょっちゅう言っていたんだ」と制作時のエピソードを披露。さらに、「サメは大きくてつややかな体をしていて、優雅で力強い泳ぎ方をする。サメがブイなどにぶつかるときには、その体の大きさを活かした。とにかく重量感のある大きなサメなんだ」と、サメのサイズが非常に重要だったことを明かした。

 さらにコレット=セラ監督は、「風船を使って水の中からサメが出てくるように見せたり、サメが水の中に入っていくときは、大きなシリンダーを水中に入れたり、ヒレにモーターを付けて水を動かしたりした」と、CGのサメとCGではない水をうまく馴染ませるため、サメがいるかのように水を動かしながら撮影に挑んだと語っている。

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■公開情報
『ロスト・バケーション』
7月23日(土)全国ロードショー 
監督:ジャウマ・コレット=セラ(『ラン・オールナイト』『フライト・ゲーム』『アンノウン』) 
脚本:アンソニー・ジャスウィンスキー(『リセット』)
主演:ブレイク・ライブリー(「ゴシップガール」シリーズ『アデライン、100年目の恋』)
配給・宣伝:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:http://www.lostvacation.jp/splash/

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