死者の復活を描くホラー映画『ラザロ・エフェクト』、臨死体験者からのオピニオンコメント公開

『ラザロ〜』オピニオンコメント公開

 ヴィッド・ゲルブ監督最新作『ラザロ・エフェクト』のオピニオンコメントが公開された。

 本作は、日本の寿司職人を追ったドキュメンタリー映画『二郎は鮨の夢を見る』のデヴィッド・ゲルブ監督の最新作ホラー。死者を蘇らせることができる“ラザロ血清”を研究するフランクが、実験中に命を落とした婚約者のゾーイを蘇らせたことから始まる恐怖を描いていく。

 今回メッセージを寄せた人物の中には、ゾーイのような臨死体験を実際に経験した人も含まれており、“根元的恐怖”、“死者の宴”、“警告”、“根本的な心理”、“知的興奮”、“リアルホラー”など、ホラー映画には馴染みのないキーワードが並ぶ賞賛コメントを贈っている。

『ラザロ・エフェクト』へのコメント一覧(五十音順)

秋山眞人(国際気能法研究所所長、超心理研究家)【臨死体験2回】

人に戦慄のみをあたえようとする映画は多い。観る人を、その根元的恐怖に導き、なぜこわいのか?への奥行きを提示してくれるのがよきホラーと言えるのではないか。久しぶりにそういう骨太な映画に出会えてうれしい。

池田武央(心霊研究家)【臨死体験3回】

臨死体験とこの映画は特殊な能力を得て蘇生する点で非常に似ています。しかし科学の力で蘇った肉体には死者の魂が宿ります。生きる霊の姿を見ているように私は感じました。リアルホラーが体感できる映画です。

川口友万(サイエンスライター)

「死」は人間にとって最大の恐怖だ。いや死こそが恐怖なのだ。その死の先にさらなる恐怖があったとしたら?もし死から蘇った者がいるなら、その者は恐怖を超える恐怖の体現者となる。ようこそ、死者の宴に。

桜井伸也(怪談図書館館長)【臨死体験1回】

真実味と創造性がバランスよく噛み合い、最後までキャッチ―に疾走する。黄泉がえり=謎のウィルス蔓延からのゾンビ化に飽きた方々に贈る、王道のレザレクションホラー。不穏な気配こそ恐怖源、そうだろ、ロッキー?

宍戸宏隆(月刊ムー 副編集長)

「死者の蘇生」は、近い将来、医学の進歩により実現するかもしれない夢であると同時に、自然界の摂理に反する禁断の行為でもある。『ラザロ・エフェクト』において、「死者の蘇生」は、確かに実現した。だが、甦った死者は、生前とは異なるまったく別の存在へと変貌してしまった。これはいったい何を意味するのか?この映画は、神の領域へと踏み込んでいこうとする現代の人類に、ある種の警告を与えているのかもしれない。「それは、われわれが本当に望んだことだろうか」と。

南山 宏(超常現象作家・研究家)

人が人であるためには、たとえ肉体を失っても魂は失ってはならない、という根本的な真理を、この映画はあらためて教えてくれる。

保江邦夫(理論物理学者・ノートルダム清心女子大学教授)【臨死体験1回】

一見してSFホラー映画だが、訴えてくるものは奥が深い。それは、人間が肉体、魂、霊からなる存在で、死によって肉体から魂と霊が離れていくということ。そして、魂のみを戻す蘇生では、人間は人間には戻らない。

山口直樹(超常現象研究家/映画評論家)

最新科学で死者の蘇生に挑む現代的なSFで始まりながら、死に際の感覚や感情、臨死体験、宗教と救い、記憶の秘密、脳の未知の力など、ホラー映画が描いてきた題材のすべてが見事に絡まって知的興奮と新たな恐怖を呼ぶ快作!

■公開情報
『ラザロ・エフェクト』
6月11日(土)新宿バルト9ほか全国ロードショー
製作:ジェイソン・ブラム
監督:デヴィッド・ゲルブ
出演:マーク・デュプラス、オリヴィア・ワイルド
配給:クロックワークス
提供:日活
2015年/アメリカ/シネマスコープ/83分/原題:THE LAZARUS EFFECT
(c)2016 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:Lazaroeffect.com

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