シャーロット・ケイト・フォックス、ドラマで引っ張りだこの理由は“大和撫子”感にあり?

 また、2015年秋、2016年春と放映された主演のスペシャルドラマ『名探偵キャサリン』(テレビ朝日系)では、アメリカ副大統領の娘であり、美しく頭脳明晰なキャサリン・ターナーという役どころだったが、おかしな日本語を連発する、屋台ではしゃぐ、パートナーの一郎(谷原章介)と他の女性の姿に焼きもちを焼く、といったコメディエンヌぶりを発揮。いわゆる外国人のセレブリティであり、一歩間違えれば、優秀さ、華麗さが鼻につきかねない役どころを、親しみあるキャラクターへと仕上げてみせた。清楚な女性というのは、ときとして「いい子ぶっている」「男ウケを狙っている」など、同性から反感をもたれることもあるが、「おかしさ」「滑稽さ」を演じることをきちんと理解しているクレバーさもあるシャーロット・ケイト・フォックス。彼女は清楚でありつつも、いわゆる“ぶりっ子”にならず、だからこそ、幅広いファン層を獲得できているのだろう。

 4月17日からスタートするドラマ『OUR HOUSE』で、芦田愛菜とともに民放の連続ドラマ初主演をつとめるシャーロット・ケイト・フォックス。ここで、彼女は再び日本人男性・奏太(山本耕史)の妻となって来日する女性・アリスを演じる。『マッサン』と異なるのは、相手の男性に死んだ前妻との間にできた子どもたちがいること。新しい母親を認めたくない長女・桜子(芦田愛菜)とのバトルを繰り広げる役どころで、今まで以上にコメディエンヌぶりを発揮してしてくれることを期待したい。

■田下愛(たおり あい)
フリーランス・ライター。雑誌、書籍、Webメディアで、幅広いジャンルの仕事をこなし、現在は、映画・マンガ・音楽などエンターテイメントを軸に活動中。著書に「選挙はエンターテイメントだ!」(HK INTERNATIONAL VISION)がある。ブログTwitter

■ドラマ情報
『OUR HOUSE』
4月17日(日)21時から放送
脚本:野島伸司
出演:芦田愛菜、シャーロット・K・フォックス、山本耕史、加藤清史郎、寺田心
公式サイト:http://goo.gl/OJr2q8

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