本田望結、『ポプラの秋』主演で学んだことーー「できるかな?ではなく、やりきるのが女優さん」

本田望結、『ポプラの秋』主演で学んだことーー「できるかな?ではなく、やりきるのが女優さん」

「とにかく丁寧に気持ちをこめて手紙を書いた」

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――なるほど。『ポプラの秋』では、ほのぼのとした雰囲気の先に、大切な人との別れが大きなテーマになっていますが、本田さんも今回いろいろ考えましたか?

本田:そうですね。今までは、人の死について考えたこともありませんでした。自分にとって欠かせない人がいなくなっちゃったり、死んじゃったっていう経験をしたことがなかったので。でも、人の死について全然わかっていなかったからこそ、素直に千秋ちゃんを演じられたのかもしれません。この作品を通じて、千秋ちゃんと同じように人の死について考えられるようになりました。

――もし本田さん自身が、大切な人を亡くしてしまったとき、目の前に不思議なおばあさんが現れたら天国にお手紙を書くと思いますか?

本田:うーん、信じられたのかな~(笑)? でも、お手紙を書くことが好きなので、もしかしたら書いていたかもしれません。この映画のクランクアップを迎えたとき、キャストのみなさんや監督さんやスタッフさんに、お手紙を書いてお渡ししたんです。手紙がモチーフになっている『ポプラの秋』だからっていうわけではなく、いつも出演させてもらって、お世話になった人にはお手紙を書くようにしているんです。中村玉緒さんにも、シーンと同じように渡しました。「ありがとう~」ってよろこんでいただけて、すごくうれしかったです。

――作中に出てくるお手紙も、本田さんの手書きですか?

本田:はい。全部自分で書きました。最初はキレイな字で書かないと~ってプレッシャーを感じたんですけど、汚いとかキレイとかじゃなくてがんばって書いたら、その気持ちが伝わってくるのかなって思うようになって、とにかく丁寧に気持ちをこめました。書いている時間は、その人のことだけを考えられるのが、手紙のいいところだなって思います。

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――実際にできあがった作品を見ての感想は?

本田:完成版を見た時は、スクリーンに出ているのは自分なんですけど、ひとりのお客さんみたいな感覚で、すごく感動しました。そのあと、中国の上海国際映画祭で舞台挨拶をしたときにも、もう1回見たんですけど、1回目と2回目では感じることも全然違いましたね。うれしかったのは、中国の方が中国語で感想を伝えてきてくださったり、なかには日本語で「すごかった」って言ってくださる方がいらっしゃったことです。初主演作品がモントリオール世界映画祭に招待されて、これからもっとたくさんの方に見ていただけるのがとても楽しみです。

――初主演を経験して、何か変わったことはありますか?

本田:最初は、ドキドキがいっぱいだったんですけど、振り返ってみたらすごく楽しかったなって思います。この作品を通じて、ちょっとは成長できたかなって。

――どのような点で成長を感じましたか?

本田:私は5人兄弟で、下に妹がいるんですけど、家では私がいちばん末っ子みたいなんです(笑)。でも、今こうして女優さんのお仕事をしているのも、全部ひとりじゃできないなって、あらためて感じました。それは、映画で主演をさせていただくのも同じで、中村玉緒さんや大塚寧々さんやほかのすごい女優さん、俳優さんがいるからこそだって。誕生日ってこともありましたけど、この作品があったから、ひとつ大きくなれたのかもしれないなって思います。

(取材・文=佐藤結衣)

■公開情報
『ポプラの秋』
9月19日(土)より全国ロードショー
出演:本田望結 中村玉緒 大塚寧々 村川絵梨 藤田朋子 宮川一朗太 山口いづみ 内藤剛志(特別出演)
監督:大森研一
原作:湯本香樹実『ポプラの秋』(新潮文庫刊)
音楽:清塚信也
企画:ZOOM
特別協力:高山市 一般社団法人飛騨・高山観光コンベンション協会 高山市観光連絡協議会
協賛:EDION 
配給:アスミック・エース/シナジー 
(C)2015『ポプラの秋』製作委員会
公式サイト:popura-aki.com

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